国内

松戸市女児行方不明、DNA検査で南朝芽さんと判明 捜査員の姿が見えなくなった背景

遺体が見つかった直後の様子(時事通信フォト)

遺体が見つかった直後の様子(時事通信フォト)

 千葉県市川市の旧江戸川で10月4日に見つかった女の子の遺体について、DNA鑑定の結果、松戸市で9月23日から行方不明となっていた南朝芽さん(7)と確認された。

「朝芽さんは9月23日午前11時半ごろ、母親と2人で公園に行く約束をして、先に1人で自宅を出てから行方不明になりました。これまでに、流山市の公園で朝芽さんのキックスケーターが、公園から約300メートルほど離れた江戸川河川敷で履いていた靴と靴下が見つかっています。遺体が見つかった旧江戸川の河川敷は、靴と靴下の見つかった江戸川河川敷から約14キロ下流に位置しています。10月5日の司法解剖の結果、死因は溺死の可能性があり、目立った外傷もなく死後1週間から2週間程度経過していることがわかっています」(全国紙社会部記者)

 週刊ポスト記者が朝芽さんの所持品が見つかった流山市の公園や江戸川河川敷を訪れると、住民はニュースに表情を曇らせた。

「キックボードは公園の入口にあったと聞いています。このあたりは人通りもあるので、不審な人といれば我々も気づけたはずですが、目撃情報は聞いていません。(靴と靴下が見つかった江戸川)河川敷のグラウンドも晴れた日は人が多いのですが、あの日は大雨でサッカーゴールが沈むほど川が増水していたので、人も少なかったでしょう。誰か見かけていれば“危ないよ”と声をかけていたと思う。悔やんでも悔やみきれない」(公園付近に住む人)

 千葉県警は、朝芽さんが死亡した経緯について調べるとともに、引き続き、事件と事故の両面で捜査していると報じられている。

 遺体発見の10月5日に現場周辺を取材していると、あることに気づく。捜査員の姿がほとんど見かけられないのだ。公園脇には千葉県警の車両が停まっていたものの、所持品の見つかった場所に捜査員はいない。周辺の住民への聞き込みをしている捜査員もいなかった。取材を続ける別の全国紙社会部記者が語る。

「遺体が見つかるまでは河川敷や所持品が見つかった公園に捜査員が大勢配備されていました。しかし、遺体発見翌日からは大幅に捜査員の数を減らしています。警察は事件性が薄いと見ているようです」

 10月5~6日、千葉県では雨が降り、一気に冷え込んだが、靴と靴下が見つかった江戸川の河川敷や遺体発見現場の旧江戸川の河川敷には花束やお菓子を手向けたり、手を合わせる人の姿があった。

南朝芽さん(千葉県警提供

南朝芽さん(千葉県警提供)

キックスケーターが発見された公園。捜査員の姿はない

キックスケーターが発見された公園。捜査員の姿はない

晴れていれば人通りも少なくないという

晴れていれば人通りも少なくないという

周辺の住民も悲しみに暮れている

周辺の住民も悲しみに暮れている

靴下が発見された河川敷

靴下が発見された河川敷

河川敷には献花に訪れる人も

河川敷には献花に訪れる人も

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
「全車線に破片が…」広末涼子逮捕の裏で起きていた新東名の異様な光景「3kmが40分の大渋滞」【パニック状態で傷害の現行犯】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン