札幌市東区の自宅アパートに女性の遺体を自宅に遺棄した疑いで、北海道県警は10月10日、無職の小野勇容疑者(53)を逮捕した。道警によると、被害者は小樽市に住む大学生の瀬川結菜さん(22)で、死因は首を絞められたことによる窒息死。10月4日頃に死亡したとされる。小野容疑者は殺害もほのめかす供述をしているといい、警察は殺人の疑いも視野に調べを進めている。
小野容疑者のものと見られるSNSアカウントもすでに特定されており、投稿の数々が注目されている。
「小野容疑者のものと見られるSNSでは10月3日、レンタカーを借りたことを明かしています。さらに同日夜には〈来客中につき、振る舞い肉〉と大きなステーキ肉を焼く動画を公開していました。瀬川さんは3日に自宅を出たあと連絡が取れなくなっていることから、もしかすると来客というのは瀬川さんで、レンタカーも事件に関連した準備だったのかもしれません」(全国紙記者)
小野容疑者のものとされるTwitterアカウントのプロフィール欄には〈心優しき死神でありたい 送り人〉などとつづられ、ナイフやエアガンのコレクションを披露するなどしていた。
8月頃から小野容疑者は、“約束”に関するツイートをするようになった。
〈約束残っている人たちの処理が済んだら自分の処理もしなきゃね〉(8月15日)
〈お約束していた方、2名ほどお約束解消になった。僕が必要無くなったみたいで何よりです しっかり生きてくださいねー!〉(8月21日)
約束の内容がどんなものだったかは明かされていないが、小野容疑者は日ごろハッシュタグを駆使して、希死念慮を持つ人々とTwitter上で交流していたとみられている。
小野容疑者のTwitterアカウントは、逮捕直前も意味深長な投稿が連なっていた。
〈役に立てたのかなぁ??でも僕なんかを信用してくださったわけだから最後まで頑張ります〉(10月5日)
〈普段通りに生活してる やっぱ壊れてるなぁ〉(10月6日)
〈3年半ぶりかー作業開始が少し遅れたから若干の不都合が〉(10月6日)
〈ちゃんと供養する〉(10月6日)
〈人の道ってどこだったっけ?また踏み外しちまったな でも役には立てた・・・のかな?〉(10月7日)
〈また死について悩んでる人の役に立ちたいな〉(10月8日)
そして、〈僕なんかを信じてくれて手伝わせてくれた人たちには感謝してる ひとり増えて3人になった〉という投稿もあった。
「〈明後日は命日か お供え用意しなきゃな 名前覚えてないけど〉といったツイートもしています。どこまで真実なのかわかりにくい発言も多いのですが、〈3年半ぶり〉や〈3人〉など小野容疑者が人の生死に何度も関わったことがあるような投稿を繰り返しているのは事実です」(前出・全国紙記者)
警察では余罪の有無も含めて慎重に捜査を進めている。