NHK神戸放送局の契約キャスター・森麻衣子アナ(29)が10月4日に放送された情報番組『Live Love ひょうご』(NHK総合)で「団塊(だんかい)の世代」を誤読する場面があり、インターネットやSNS上では「放送事故」だと炎上している。番組内では「世代」をテーマにしていたのだが、隣の男性アナが「さて、みなさんは何世代でしょうか。団塊やバブル…」と読み始めたところ、森アナが訂正するように割って入って「だんこん」と間違えてしまったのだ。数秒の沈黙の後、隣にいた男性アナが改めて「だんかい」と読み直したところでミスに気付き、森アナは慌てて言い間違えを修正したが、時すでに遅しといった空気になってしまった。
生放送での「読み間違い」は珍しくないが、この読み間違いが「だんこん」というワードだっただけに〈NHKなのに気まずすぎる〉〈うっかり地名の読み間違いとは比べられない〉などと厳しい声が相次いでいる。しかし、女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏は「女子アナの“だんこんミス”は実は定番の間違いです」と言う。
「この間違いはどうしても色々と連想してしまうので、とんでもないミスのようにネット上では書かれていますが、これまで色々な女性アナウンサーが言い間違いをしてきたとされる“定番の誤読”なんです。どれも明確にこの番組で、という事例の記録はありませんが、元フジテレビの大エースだった高島彩アナ(43)がメインMCを務めていた朝の情報番組『めざましテレビ』のなかで同様のミスをしたことはネット上では有名な話です。
先日、日本テレビの佐藤真知子アナ(29)が『数十羽(すうじゅうわ)』を“かずじゅうわ”と誤読して炎上していましたが、こういったミスは誰にでも一度や二度はあるものです。特に今回はNHKということもあって厳しい声が多いですが、個人的にはアナウンサーの実力とは別次元の問題だと思います」
一躍、全国区となってしまった森アナとはどのような人物なのか。
「森アナはNHKに定期採用された社員アナウンサーではなく、NHK長野放送局で契約キャスターとして活動していました。お昼の番組『ひるとく』や夕方のラジオ『ゆる~り信州』などで着実にキャリアップを果たし、同局の看板番組である『おはよう日本』、土曜の『土曜すてき旅』に出演するなど、堅実に出番を増やしてきました。
起用され続けるか分からない契約アナとしてずっと努力してきた存在です。2018年からはNHK神戸の契約キャスターとして勤務していますが、これも彼女の“努力”の結果としてNHKの地方局異動みたいな扱いを受けたのだと思います。実力もあり、社交力もある結果だと考えられます。今回の失敗は反省したうえで、良くも悪くも全国区のニュースに出て話題になったことを、次のステップに活かしてほしいですね」(丸山氏)
これまで努力を続けてきた森アナ。アナウンサー、特にNHKのキャスターにとって誤読はキャリアの“汚点”となりかねないが、これをバネにさらなる活躍に期待したい。