芸能

『相棒』水谷豊の“寺脇康文ファースト”にスタッフも驚き 大阪では“5時間密会の夜”

寺脇ファースト

居酒屋から出てきた水谷(左)と寺脇

「実は今日、ここである人物と待ち合わせています。彼はちょっとおっちょこちょいなところがあって、時間を間違えていなければいいなと思いますが……」。そう話すスーツ姿の男性は、手にティーカップを持ち、「少し喉が渇きましたので、ちょっと失礼します」とひと口すする。ほどなくして、フライトジャケットを着た男性が勢いよく駆け寄ると、スーツ姿の男性が声をかけた。「亀山くん、お帰りなさい」──。

 10月9日、大阪で開催された『相棒コンサート-響-2022』に水谷豊(70才)と寺脇康文(60才)が登場した。

「これは、生演奏とともにスクリーンでドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の名場面を振り返るクラシックコンサートです。今回は4年ぶりの開催で、再会シーンを目にして、涙を流すファンもいました」(テレビ局関係者)

 水谷は『相棒』シリーズで頭脳明晰ながら、周囲をけむにまく行動で変人扱いされる「特命係」の警部・杉下右京を、寺脇は部下で熱血漢の巡査部長・亀山薫を演じた。シリーズ開始から8年間コンビを組んだが、寺脇が2008年を最後に番組を卒業。10月12日スタートのシーズン21では、14年ぶりに再タッグを組んでいる。

「7月下旬にクランクインした後、2人はプライベートでしょっちゅう食事に行っているとか。撮影の合間も、水谷さんが寺脇さんにしきりに話しかけるなど、関係はすこぶる良好のようです。脚本について、スタッフが水谷さんに相談すると『寺脇くんには相談したの?』と言われることも頻繁だとか。あまりの“寺脇ファースト”ぶりに皆、驚いています」(ドラマの制作スタッフ)

 スタッフの動揺は無理もない。これまで『相棒』では、何よりも水谷の意向が重視されてきたからだ。

「台本やキャスティングなどすべてに水谷さんの意向が反映されていた。共演者と意見が割れ、ピリピリとした雰囲気になることもありました。しかし、今シーズンでは、別人かと思うほど態度が変化しているのです」(前出・テレビ局関係者)

 そうした“変化”は、冒頭のコンサート前夜の様子からも見てとれた。水谷と寺脇は前日に大阪に“前乗り”。午後6時過ぎ、スタッフら20人ほどの団体で居酒屋へ足を運んだ。

「イカ焼きが名物の庶民的な創作居酒屋です。水谷さんはお酒をほとんど飲まないのですが、久しぶりの宴会で盛り上がるスタッフたちに、ノンアルコールでつきあっていた」(別のテレビ局関係者)

 居酒屋を出た後は、水谷は寺脇を連れ宿泊するホテルのバーへと場所を移した。

「水谷さんと寺脇さん、スタッフの6人でテーブルを囲んでいました。静かに会話を楽しんでいて、“密会”のような雰囲気でしたよ。水谷さんはうなずきながら、話に耳を傾けている様子でした。彼ほどの大御所が、ずっと聞き役に回っているのが意外でした」(バーに居合わせた客)

 バーを後にしたのは午後11時を回った頃。約5時間におよぶ大阪の夜だった。放送開始から20年、水谷は今年7月に古希を迎えた。

「『年老いた警部がいつまでも組織にいるのは違和感がある』と、ずいぶん前から引き際を意識していたようです。水谷さんはずっと『最後は亀山くんと一緒に』と希望していた。再登場にあたっては、自ら寺脇さんに電話をかけ、出演を依頼したそうです。現場で穏やかな表情を見せているのは、残りの時間をみんなで楽しみたい、という気持ちからかもしれません」(前出・テレビ局関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
ピーター・ナバロ大統領上級顧問の動向にも注目が集まる(Getty Images)
トランプ関税の理論的支柱・ナバロ上級顧問 「中国は不公正な貿易で世界の製造業を支配、その背後にはウォール街」という“シンプルな陰謀論”で支持を集める
週刊ポスト
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン