サンディエゴに住んで23年になる武田久美子。彼女のSNSにもよく登場する19才の長女・ソフィアさんは、モデルのようなエキゾチック美女だ。
しかも、アメリカの高校と大学でそれぞれ1年ずつ2回を飛び級し、同級生より2年も早く今年大学を卒業、という超成績優秀な才女でもある。
いったい、どうしたらそんな才色兼備に育てられるのか、武田久美子流の子育て法を聞いてみた。
「勉強しなさい、と言ったことは一度もないんです」
と、まず驚きの一言。世の中の親が、やれお受験だ塾だとわが子の教育に必死になっている中、逆張りだ。
「私自身、子供の頃から芸能活動をしていて、勉強があまり好きではなかったので・・・」
そんな武田は、ソフィアさんが高校3年生の半ばを過ぎた頃、学校から呼び出しを受けたという(アメリカの高校は通常4年制)。
「ソフィアの父親(2016年に離婚)と揃って学校へ行きましたよ。何かと思ったら、『ソフィアさんはもう3年生でやることは全て終わってしまうので、4年生で学校に来てもすることはないです。まだ若いので、大学よりまずコミュニティカレッジに行くのはどうですか』って、先生にアドバイスされたんです。
アメリカの学校のシステムはよくわからないし、ソフィアの成績をそれほど熱心に見ていたわけではなかったので、そんなことあるのかなって(笑い)」
ちなみに、アメリカの進学事情に詳しい教育コンサルタントの原田誠氏(「MACS Career & Education」代表)によれば、「アメリカでは必要な単位数を取り終われば、学年に関係なく高校の卒業資格が得られる」とのこと。通常4年かけて取るペースよりも多めに教科を取って、及第点が取れれば単位取得が認定され、3年生であっても卒業することができるのだ。
ソフィアさんは飛び級で高校を卒業し、16才で地元のコミュニティカレッジに進学した。
「娘は他に行きたい大学があったんですが、そこは自宅から通える距離ではなくて。さすがに16才で大学の寮に入るのは早すぎるんじゃないかと、まずは地元のコミュニティカレッジに入学したんです」
アメリカのコミュニティカレッジとは、公立の短期大学。コミュニティカレッジ2年を経て、4年制大学の3年に編入する人もいる。ただし編入枠は各大学によって決まっているので、「編入するには単位数をとるだけでなく、良い成績であることが重要」(前出・原田さん)という。
早く希望の大学へ――。ソフィアさんの意志は固く、コミュニティカレッジに入ってからも、学びのペースをゆるめなかった。そして、たった1年で全部の単位を取得。
ここでも1年飛び越し、本命だった大学の3年生に編入した。大学で2年間心理学を学び、今年で無事卒業。この6月には卒業のセレモニーにも参加した。
19才で大学卒業。目指すは皮膚科医
ソフィアさんがそれほどまで熱心に勉強に取り組んでいたのは理由がある。