その姿の変わりようにファンは絶句したという──。9月29日に観世能楽堂(東京・中央区)で開催された日本舞踊の舞台で、市川團子(18才)が素踊りを披露した。
「客席から見てもわかるほどに頬がこけ、かなりやせた印象でした。2~3kgという程度ではなさそうで、美しい舞よりも激やせぶりが気になってしまって……。やはりお父さんのことがあったからでしょうか」(歌舞伎ファン)
お父さんとは、香川照之(56才)のことだ。銀座の高級クラブのホステスに対する“性加害”が報じられてから、1か月半が経過した。報道当初、香川はどうにか騒動を収めようと奔走したものの、世間の反応は厳しく、レギュラー番組やドラマ、CMの降板が相次ぎ、表舞台から姿を消した。
「團子くんにとっての晴れ舞台でしたが、香川さんは“出禁”のため姿はなかった。ロビーには團子くんの母・知子さんの姿だけ。香川さんとは2016年に離婚していますが、息子さんの舞台には顔を出しています。しかし、ご贔屓筋も声をかけにくそうにしていて、まるで腫れ物に触るようでした」(歌舞伎関係者)
違約金は莫大な額にのぼると報じられた。
「その額は5億円ともいわれました。香川さんは6本のCM出演に加え、ドラマや映画、バラエティー番組への出演料などでかなりの収入があったはずですが、5億円という金額は、その“稼ぎ”を上回るほどだともいわれます。
ただ、香川さんには大きなダメージではなかったようです。長らく俳優として第一線で活躍してきた上、小規模な事務所で活動してきたためギャラのほとんどが懐に入っていた。“蓄え”は相当あったようです」(芸能関係者)
さらに気持ちを軽くするのが、香川が「歌舞伎役者」であることだ。香川は、2012年に「九代目市川中車」を襲名した。
「9月21日の市川猿之助(46才)の会見で、香川に関する質問がNGにされたように、歌舞伎界でもタブー視する声は大きい。それでも歌舞伎界が香川を無下にできないのは、市川猿翁(82才)の唯一の実子で、澤瀉屋を実質的に運営する会社の社長だからです。
猿翁には3億円ともいわれる自宅のほか、絵画や骨董品などの莫大な財産があるといわれています。その中でももっとも大きい財産が『演目に関する権利』です」(別の歌舞伎関係者)
歌舞伎と言えば連綿と受け継がれてきた伝統芸能だが、近年でも新しい演目が作り続けられている。
「そういった演目には、当然著作権が存在しています。猿翁は、『スーパー歌舞伎』の『ヤマトタケル』や『新・三国志』など数々の人気演目の権利を有しており、いずれそれは香川が受け継ぐことになる。
これらの権利は将来的にお金を生むものですし、松竹側もドル箱である人気演目の数々を上演させるため香川とのつながりを切るわけにはいかない。香川にはそれが安心材料になっているようですね」(前出・別の歌舞伎関係者)