10月12日に放送された『相棒season21』(テレビ朝日系)の平均世帯視聴率が17.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の好発進となった。今シーズンは初代相棒で寺脇康文の演じる亀井薫が、14年ぶりに水谷豊演じる天才刑事・杉下右京の「5代目相棒」として帰ってきたことでも、関心が集まっている。作中には、長年のファンが喜ぶ演出の数々が盛り込まれている。
昨年放送の『相棒season20』の初回視聴率は15.2%。前回より2%以上も高い数字からも、注目の高さが裏付けられたかたちだ。芸能ジャーナリストが語る。
「放送されるいなや長年の相棒ファンからは歓喜の声が上がっています。右京と亀山が再会するシーンは感動的というより淡々としていて、それがむしろ右京さんらしいと評価されている。相棒の“名物キャラ”の一人である右京の敵役・片山雛子議員(木村佳乃)を初回から出したのもファンには嬉しい演出でしたね。捜査一課の伊丹憲一刑事(川原和久)が、亀山と相対する時に言うお決まりのフレーズである『“元”特命係の亀山~!』が聞けたことも、長年のファンの心をくすぐったのではないでしょうか」
とりわけ「初期の『相棒』らしい演出」という声が聞かれたのが、オープニングだ。『相棒』でお馴染みのオープニングテーマ曲は、歴代の相棒に合わせて曲調を変えるなどのアレンジが加えられてきた。
たとえば、2代目相棒の神戸尊(及川光博)が出演したシーズンではジャズ風に、3代目相棒の甲斐亨(成宮寛貴)の時はオーケストラ仕様にアレンジされている。それが今回の『相棒season21』では初代のOPを彷彿とさせるようなベース音が盛り込まれているのだ。そのためネット上では、
〈オープニングが亀山くんっぽい!〉
〈オープニングも前と少し似てて良い。またこの2人を見れて嬉しい〉
といった声が多くあがっている。前出の芸能ジャーナリストはこう言う。
「オープニングで亀山くんが疾走するところも、“亀山くんらしい”演出でしたね。初回でこれだけ『懐かしい』と思わせる演出を盛り込んでいることからも、次回以降も古参のファンを喜ばせるような仕掛けをしていくと考えられます。神戸尊をはじめとする歴代の相棒はもちろんのこと、season1~10に出演していた小料理屋『花の里』の元女将・宮部たまき(高樹沙耶)や捜査一課の元刑事・三浦信輔(大谷亮介)の登場も期待されるところでしょう」
果たして次回以降はどんな仕掛けがなされるのか。