米ニューヨークでの新婚生活が、間もなく1年を迎える小室圭さん(31)と眞子さん(30)夫妻。奇しくも10月26日の結婚記念日前後に、3度目の司法試験の合否発表があると報じられている。議論を呼んだ結婚を経て、故郷を離れて暮らした米国で海外メディアに追われる小室夫妻──その姿が、「英王室を離れて米国に移住したヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)と重なる」と語るのは、20年以上にわたって英王室を取材してきた皇室ジャーナリストの多賀幹子氏だ。日英ロイヤルの合わせ鏡のような境遇について、多賀氏が分析した。
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眞子さんはいま30歳。一般社会では社会人として働き盛りの年頃です。現在はメトロポリタン美術館でボランティアとして無給で活動していますが、留学していた英レスター大学院では、博物館学の修士号まで取得しています。ご自分が皇室を離脱した際、将来の仕事に結びつけたいという考えがあったように思います。仕事をして給与を得るという当たり前の生活が出来ないことについては、忸怩たる思いがあるのではないでしょうか。
これは、メーガン妃にも重なる姿です。過去、メーガン妃は「公務でがんばってもお金にならない」と発言をしています。仕事をしてお金を稼ぐ、という信念があり、結果、王室を離れて渡米しました。そしてヘンリー王子とメディア出演をしたり、暴露本を出したりした。そうして稼いだお金で、カルフォルニア州ロサンゼルス郊外の25億円の豪邸に住み、警護やお手伝いさん付きの生活をしています。その行為に賛否はありますが、「就労と報酬」ということにこだわりを持っていました。メーガン妃をもし眞子さんと比べるなら、逞しさが違うと言わざるを得ません。
海外メディアや現地のYouTuberに追われる生活も同様です。眞子さんは渡米すればメディアの追跡から解放されると思っていたことでしょう。ところが現実は、海外メディアのパパラッチに追われ、現地人の好奇の視線にさらされています。特に小室夫妻を追い続けている英紙『デイリー・メール』は、2人をウォッチするためだけに専門のライターを米ニューヨークに置いていると言われています。それだけ記事の反響が大きいのでしょう。
ヘンリー王子とメーガン妃もまた、渡米後はパパラッチやYouTuberに追われ続けています。懐妊されると、メーガン妃の妊婦姿が執拗に狙われました。ただ、彼女はめげなかった。撮影されていると分かると、笑顔で手を振る場面がありました。難しい話かもしれませんが、眞子さんにもパパラッチを軽くあしらえるような心の余裕があれば、渡米生活も違ったものになったのかもしれません。
結婚を機に、家族との関係に変化が起きた点も忘れてはいけません。圭さんの母親の金銭問題など、逆風が吹き荒れるなかで、眞子さんは圭さんとの結婚にこだわった。このことで、秋篠宮夫妻との関係が悪化したという報道がありました。ヘンリー王子とメーガン妃もまた、結婚をきっかけに親子仲が悪くなりました。結婚前、ヘンリー王子がメーガン妃の母親としか会わず、父親に挨拶をしなかったのです。当時、エリザベス女王がヘンリー王子の行為を批判したという報道もありました。怒ったメーガン妃の父親がパパラッチと結託して、夫婦がショッピングする情報などをメディアに売り渡す事態にまで発展。それを知ったメーガン妃も激怒し、父親を結婚式にも呼ばず断絶してしまいました。仲睦まじい一家が、結婚を機に崩壊してしまったのです。
眞子さんの場合、もしいまなお秋篠宮夫妻との親子関係に“しこり”があるのであれば、雪解けに向かって欲しい。そのためには一時的に帰国して里帰りをすることもよいかと思うのです。
いずれにしましても、10月末に発表されるという3度目の司法試験結果によって、眞子さんの生活はガラリと変わるでしょう。記録的な物価高が続くニューヨークにあって、仮に小室さんがまた不合格となれば、なんとかビザ問題を解決して眞子さんも働くという選択肢が生まれてくるのではないでしょうか。メーガン妃は自分でファッションブランドを立ち上げ、トートバッグなどを世界で販売する計画を立てています。王室批判を繰り返すのはいただけませんが、自立した女性として、いまやヘンリー王子の存在が薄くなってきているほど。眞子さんも夫を支えるだけでなく、ご自身の自己実現を果たし、思い描いた人生を歩んでほしいと切に願います。