10月17日発売の「週刊ポスト」は、ウィズ・コロナを本格始動した日本の行く末と課題を見通すスペシャル号。終わりなき物価高を招いた黒田日銀総裁の任期がようやく半年を切ったが、その“暗黒時代”に先送りしてきた課題はこれから噴き出すことになる。強引に続けたゼロ金利により、いまや国民の7割は住宅取得時に変動金利ローンを選んでいるが、少しでも金利が上がれば100万人以上が破産危機に陥るとされる。「その時に固定金利に変えればいい」というのは甘すぎると専門家は指摘する。その他、中国の脅威、健康診断の嘘、自民党議員たちの「統一教会ヨイショ語録」など話題満載です。
今週の見どころ読みどころ
◆「岸田大恐慌」で変動金利住宅ローン600万人に迫りくる悪夢
安倍元首相が推し進めた「アベノミクス」とは、簡単に言えば日銀がカネを刷りまくり、政府が赤字を無視してそれを使いまくる仕組みだった。一見、景気は維持されたように見えるが、そのツケは後になって回ってくる。来年、日銀総裁が交代すると、いよいよツケを払うために金利上昇時代に突入する。ゼロ金利を当てにして国民の7割が変動金利で住宅ローンを組んでいる日本では、個人の家計が窮地に陥る。どんな人が危ないのか? 対策は?
◆巨人「原監督続投」「劇薬コーチ陣」でOBたちから不安とため息
2年連続のV逸に負け越しと、今年のジャイアンツは散々だった。それでも原監督は続投。これにはファンやOB、ご意見番からも疑問の声が上がっている。新コーチ人事では阿部慎之助ヘッドコーチに注目が集まるが、選手に対する当たりが強いと言われ、求心力には不安が残る。さらにデーブ大久保コーチは、かつて鉄拳指導で西武を去った“熱血漢”。イマドキの選手たちは、この“昭和の布陣”で活躍できるのか――。
◆習近平「永久政権」で中国の「赤い罠」が日本をがんじがらめにする
異例の3期目に入る習近平・国家主席は、次の5年の任期中に台湾侵略に踏み切るのではと警戒されている。隣国・日本にとっては軍事的脅威だけではない。国内の食卓を支える中国産ピーナッツや魚フライなどから相次いで毒物が見つかり、古都・京都では中国人富豪による「不動産爆買い」が進む。日本企業の多くは中国市場頼りで経済戦争の旗色は悪い。危険水域に入った日中関係の危ない現実を、データと現地ルポでリポートする。
◆弘中アナよ、お前もか! 女子アナがプロ野球選手を捨てて外資系男を選ぶワケ
人気ナンバーワンのテレビ朝日・弘中綾香アナの結婚相手は外資系コンサル「マッキンゼー」出身のベンチャー社長だった。近年では小川彩佳アナや宮沢智子アナもマッキンゼー出身者と結婚するなど、最近の女子アナたちの人気は外資系のエリートビジネスマンだ。テレビ業界のトレンドを取材すると、いまやプロ野球選手を狙う女子アナは絶滅危惧種で、有名選手の名前すら知らない新人が増えているという。そして、まさかの“キューピッド”が。
◆旧統一教会総裁を「マザームーン」「真の親方様」とヨイショした自民党議員語録
世論調査で国民の8割以上が「不十分だ」と断じた自民党の内部調査では、旧統一教会汚染の深刻さは明らかにならなかった。本誌は、「お付き合いで会合に出席しただけ」などと逃げ回る議員たちが、教会信者を前に語っていた歯の浮くような教会礼賛の言葉を公開する。「マザームーンに花束を」「心から感動を覚える」「さっそく安倍総理に報告したい」等々、地べたに這うようなへりくだりぶりには気分が悪くなるので閲覧ご注意!
◆「炎上コメンテーター」玉川徹の「何様!?」な履歴書
安倍国葬に関連して「電通が入ってますから」の虚偽発言で処分されたテレビ朝日の玉川徹氏は、社員ディレクターから番組コメンテーターに転じた異色の経歴の持ち主。これまでも繰り返し炎上騒動を起こしてきたが、それでも「視聴率が取れる男」として同局では絶大な影響力を持ち続けた。同氏を古くから知る著名人たちが、その人物像を証言した。
◆小室眞子さん「夫の司法試験3連敗」なら帰国してひっそり生活の道もある
10月26日は小室圭さん、眞子さんの結婚1周年だ。その前日には圭さんの3度目の司法試験の結果も明らかになる。晴れてニューヨークで弁護士になれれば万々歳だが、そうでなかったらどうするのか。眞子さんが「配偶者ビザ」で働けないなか、ランチに5000円かかることもザラというニューヨークで暮らすことは現実的に厳しくなる。皇室ウォッチャーや知識人たちは、日本に戻ってやり直す道を提唱する。
◆<カラーグラビア>10・20ドラフト会議「今年の怪物」選手名鑑
良いシーズンを過ごしたチームもそうでなかったチームも、早くも来季へのチーム作りが最初の山場を迎える。今年もドラフト候補は百花繚乱。甲子園を沸かした令和の怪物あり、159キロの剛腕あり。12人の注目選手を徹底解剖する。
◆<調査報道>岸田首相だけじゃない 税金で家族を秘書にする国会議員25人リスト
岸田首相が息子を首相秘書官にした人事は「政治の私物化」「血税の無駄遣い」と批判を浴びた。かつて多かった家族秘書は、今世紀に入って相次いだ不祥事を機に減ったと思われていたが、今回本誌が調べたところ、いまだ25人の国会議員が家族を公設秘書(給料は税金)にしていたことがわかった。その言い訳を聞こうか。
◆<警告特集>信じてはいけない「健康診断」「医者」「薬&サプリ」
日本人は世界でも奇異な「健康診断オタク」である。こんなに多くの国民がこんなに頻繁に健診を受けている国は世界にないし、まして「血圧が130になったから……」「コレステロール値が……」などと気にする姿も海外では目にしない。その裏には医者や製薬会社の巧妙な情報操作があった。「健診より健康」を実践する名医たちが、健診や薬、さらには医者に対する過信は禁物と警告する。
◆<グラビア特集>カラーで振り返る日本の鉄道史150年
日本に初めて鉄道が走ったのは1872年10月14日。それから150年が過ぎ、蒸気機関車は電車になり、新幹線が生まれ、いよいよリニアモーターカーも実現間近だ。それぞれの時代を彩った鉄道風景をグラビアで振り返る。三代歌川広重が描いた「新橋ステンシヨン」の様子、戦時中の学童疎開列車、新幹線お披露目、高度成長期の通勤地獄、そして東日本大震災と復興など、日本の近代史とともにあった鉄道の変遷がよみがえる。
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