「愛しています!」──ライブ終了後、客席にそう呼びかけて投げキッスを披露したのは男闘呼組のボーカル&リードギターの成田昭次(54才)。ステージを去るときは名残惜しそうに何度も振り返ってお辞儀をした。その姿に観客は涙ぐみ、ライブビューイングで画面越しに見ていたファンも歓喜した。
10月15日、29年ぶりに再始動した男闘呼組が東京・有明の東京ガーデンシアターでライブを行った。会場を埋めた超満員の観客の中には木村拓哉(49才)や元光GENJIの佐藤アツヒロ(49才)、生田斗真(38才)らジャニーズの面々のほか、GLAYのTAKURO(51才)、氣志團の綾小路翔(46才)、MISIA(44才)らの姿があった。
『TIME ZONE』『DAYBREAK』など往年の名曲と同じくらいファンの心に焼き付いたのが、冒頭の成田の「愛しています」発言だ。若い頃から「言葉で表現するのが苦手」と公言していた成田の愛の呼びかけに、SNSには驚きと喜びの声があふれた。
《昭次くんは軽く「愛してます」っていう人じゃない! あの発言は忘れられません》
《あのはにかみやさんの成田くんが「愛してます」なんてホントに驚きました》
復活を心待ちにしていたのはファンだけではない。メンバーである高橋和也(53才)、岡本健一(53才)、前田耕陽(54才)は誰よりもこの日が来るのを待っていた。とりわけ成田にとっては感慨深い一日になったはずだ。
「1988年デビューの男闘呼組は“ジャニーズ史上最も硬派”と呼ばれて活躍するも、1993年に活動停止。しかも成田さんは2009年に大麻取締法違反で逮捕されて復帰は難しいと思われていた。それだけに復活ライブがうれしくてたまらない様子で、ステージ上では“いろんな人の協力がありました。信じられない光景です”と涙ながらに感謝の言葉を述べていました」(芸能関係者)
再び夢の舞台に立った成田だが、道のりは険しかった。
「執行猶予付判決後は消息不明になりましたが、地元の名古屋に戻ってサラリーマンをしていたそうです。それでも音楽の夢を捨てきれず上京し、知人が開いた都内のとんカツ店でアルバイトをしながら男闘呼組の再結成を目指した。ちなみにとんカツ店では“揚げ担当”だそうです」(前出・芸能関係者)