ライフ

25周年『さんま御殿』の裏側を山田美保子さんが明かす「さんまさんの手元には紙1枚だけ」

明石家さんまを選んだ

『さんま御殿』は25周年を迎えた

 今年で放送開始25周年を迎えた『踊る!さんま御殿!!』。その立ち上げから関わるコラムニストで放送作家の山田美保子さんが、番組制作の裏側を振り返る。

 * * *

オファーをするため他局まで半年間 毎週のように足を運んだ

 1997年10月28日、明石家さんまサン(67才)が42才の年にスタートした『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)が25周年を迎え、10月11日、「祝!25周年さんま御殿 超豪華ゲスト夢の共演 さんまに本音が爆発祭」と題した3時間スペシャルがオンエアされました。

 25年間に出演してくれたゲストは、のべ1万3175名。95回と最多出演記録をもっている出川哲朗サン(58才)や、「踊る!ヒット賞!!」15回と最多獲得者の滝沢カレンさん(30才)ら、総勢38名による3時間スペシャルは、ゲストの初登場シーンなどを織り交ぜながら、おおいに盛り上がりました。

「山田EYEモード」を読んでくださっているかたならば、私が『〜御殿!!』の放送作家であることは知ってくださっていますよね。

 さんまサンとは、1994年4月にスタートした『恋のから騒ぎ』(同)からのおつきあい。実は、それより前、日テレでレギュラーを持っていなかったさんまサンに何とか番組を持っていただきたいとオファーをするため、他局まで約半年間、毎週のように足を運んだのは同局(当時)の菅賢治さんと吉川圭三さん。お二人の尽力の甲斐あって、『恋から』が始まったのです。

 18〜30才の20名の女性が、さんまサンと恋愛トークバトルを繰り広げる番組で、タレントさんが出演する回が期首に行われていました。それが思いのほか弾けて、「これは、ほかの時間帯でやらなければもったいない」という話になり、『〜御殿!!』が火曜夜8時に始まることとなったのです。ほぼ同じスタッフが制作することになったため、私も構成者のひとりとして入れていただけることに……。

 放送作家として番組の立ち上げからかかわるということは、タイトルを考えることからスタートします。自分で出した候補で記憶にあるのは、『火曜サスガ語録』、略して“火サス”。『火曜サスペンス劇場』(同)と、菅さんのお名前を織り込み、確か、吉川さんからは褒められた記憶がありますが……却下でした(苦笑)。25年前の恥ずかしい思い出です。

 そんな『〜御殿!!』でもっとも重要かもしれないのがゲスト案とテーマ案を考えること。『恋から』も『〜御殿!!』もその後、各局でも当たり前となった“ひな壇”番組の元祖ともいうべき存在でしたから、どんなかたたちに、どんな位置に座っていただくかを考えるために、私は昔もいまも、全テレビ局の全トークバラエティー番組をチェックしています。誰が旬で誰が面白いのか、誰が大ネタを持っていて、誰が“裏回し”をやれるのか……などを見定めるためです。

 それをもとに、担当ディレクターやプロデューサーが中心となり、大御所を前列のセンターに置いて、コンビの芸人を後列の上手に、ピン芸人を下手に……などというふうに、旬のタレントさん12名前後に25年間、出ていただいていました。

 当時のキャスティングで特筆すべきは、Kis-My-Ft2やKing & Prince、SixTONESなど、いまでは多くのグループからメンバーがやってきて活躍してくれているジャニーズ事務所のタレントさんが出ていなかったこと。裏番組にV6の『学校へ行こう!』(TBS系)があったからなんですね。一昨年9月、三宅健クン(43才)が『〜御殿!!』に出てくださったときには、隔世の感がありました(しみじみ)。

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン