ヘアケアにおいては、50才を過ぎると、シャンプーやドライヤー、ブラシだけでなく体の内側からもケアが必要。「シャンプーにそんなにお金と時間はかけられない!」とひるまずに、スキンケア以上にたっぷり手間ひまかけましょう。
美容界で話題 髪のお手入れ最旬ワード
【1】白髪予防には『ヘマチン』が新常識です!
『ヘマチン』はシャンプーに配合される注目成分だ。
「髪に酸素を取り込み、チロシナーゼというメラニン色素をつくる酵素の働きを活性化させることにより、白髪を予防してくれる成分が『ヘマチン』です。名前は血液成分のヘモグロビンから来ていて、血行促進作用もあるため、育毛効果も期待できます。さらに、カラーやパーマの施術によってアルカリ性に傾いた髪の毛を、本来の弱酸性に戻す働きも。ダメージや褪色を防いでくれます。まさにいいことずくめの成分です!」(余慶さん、以下同)
【2】ダメージを集中ケア『酸熱トリートメント』
「水素と活性酸素を結びつけて水を発生させ髪の毛に潤いを与える水素トリートメントと並んで、髪質を改善してくれるスペシャルケア。名前の通り、酸の薬剤と熱を使って化学反応を起こし、髪を形成するアミノ酸の結合を新規につくることで、髪をまっすぐサラサラにしてくれるというものです。髪表面のコーティングもなされるので、驚くほどツヤツヤの髪に変身できます」
【3】「うねり」を撃退『加水分解』成分がマスト
「毛髪のうねりの原因は様々ありますが、髪がうねって悩む方は、『加水分解ケラチン』や『加水分解ヒアルロン酸』などが配合されたシャンプーを使ってみてください。加水分解とは、髪に入りやすく浸透しやすい成分であることを意味します。これらが含まれるシャンプーを使えば、髪に不足するタンパク質が補われ、うねりをケアすることができますよ」
【4】『ムラシャン』は白髪に悩むオーバー50世代こそ使うべし
「髪の毛の色素を抜くブリーチ後に使用する『ムラシャン』(紫シャンプー)ですが、白髪に悩む方にもおすすめ。日本人の髪は黄色みが強く、生えてくる白髪も黄みを帯びているため、少し不潔っぽい印象を与えてしまいます。その黄みを、反対色の紫の色素で抑えてくれるのがムラシャン。白髪を生かそうと思う方や、明るい色みでぼかすカラーリングをしている人にぜひおすすめです」
【5】トリートメントは『クオタニウム』に注目
「アルガンオイルやシアバターなど自然由来成分の他に、トリートメント剤には、『クオタニウム-33』や『ポリクオタニウム-10』という成分が入っているものを選んでみて。キューティクルの脂質を保護してくれるため、縮れやうねり、ダメージからしっかりと髪を守ってくれます」