ライフ

東丸貴信医師が推奨する朝・昼・晩「たんぱく質」の摂り方 動脈硬化を食い止める食事法

「動脈硬化」への対策法を東丸貴信医師が解説

「動脈硬化」への対策法を東丸貴信医師が解説

 日本循環器学会認定専門医である東丸貴信医師(東邦大学名誉教授)。加齢とともに進行する「動脈硬化」は健康リスクだが、東丸医師は「80歳でも改善は可能だ」と言う。

 * * *
 心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす動脈硬化は加齢とともに進みますが、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、喫煙、メタボリックシンドロームなどによっても進行します。

 動脈硬化になると、血管が硬くなり、血管内壁に動脈硬化巣(プラーク)が生じて血管が狭くなっていきます。

 生活習慣病が一つでもあれば、年齢が20代でも動脈硬化は進みます。しかし、逆に65歳以上でも、生活習慣の改善によって、動脈硬化の進行をある程度抑えることは可能です。

 そのなかで、比較的簡単に取り入れられるのが「食事の改善」です。

 血管の健康を保つために必要なたんぱく質は「1日60g」が目安です。

 食品で摂る場合の1日の目安は、肉類なら薄切り2枚と魚類1切れ、卵1個、豆腐4分の1丁または納豆1パックです。具体的には、朝食に卵と納豆を食べたら、昼食に魚1切れ、夕食に肉類を食べれば目安に達します。

 体質によって、肉類を多めに摂ってもコレステロール値が上がらない人もいれば、少しだけでも上がる人もいます。鶏の胸肉や豚、牛のフィレ肉は動脈硬化に悪影響はないのでお勧めです。

 高齢になってコレステロールの摂取を抑えようとすると、かえって栄養バランスを崩しかねないので注意が必要です。

 魚を摂るならイワシやサンマなどの青魚が一番です。必須脂肪酸の一種であるDHAやEPAを多く含み、動脈硬化と血栓症を予防する効果が期待できます。

 野菜は多めに摂りましょう。コレステロールの吸収を抑え、動脈硬化に関係する腸内細菌環境を改善させる。抗炎症作用、血糖低下作用も期待でき、野菜を毎日摂取することで心臓・血管病をある程度予防できることが知られています。

関連記事

トピックス

維新はどう対応するのか(左から藤田文武・日本維新の会共同代表、吉村洋文・大阪府知事/時事通信フォト)
《政治責任の行方は》維新の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 遠藤事務所は「適正に対応している」とするも維新は「自発的でないなら問題と言える」の見解
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《自維連立のキーマンに重大疑惑》維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官に秘書給与800万円還流疑惑 元秘書の証言「振り込まれた給料の中から寄付する形だった」「いま考えるとどこかおかしい」
週刊ポスト
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
《高市首相の”台湾有事発言”で続く緊張》中国なしでも日本はやっていける? 元家電メーカー技術者「中国製なしなんて無理」「そもそも日本人が日本製を追いつめた」
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《バリ島でへそ出しトップスで若者と密着》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)が現地警察に拘束されていた【海外メディアが一斉に報じる】
NEWSポストセブン
大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新の首相補佐官に「秘書給与ピンハネ」疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新の首相補佐官に「秘書給与ピンハネ」疑惑ほか
NEWSポストセブン