スポーツ

巨人・山口俊が戦力外 今季は「1アウトあたり1000万円」でコスパ“ワースト1位”の投手だった

戦力外となった山口俊投手(時事通信フォト)

戦力外となった山口俊投手(時事通信フォト)

 10月25日、巨人が山口俊(35)と来季の契約を結ばないことが明らかになった。2019年には15勝4敗の成績で最多勝を獲得するなどし、リーグ優勝に大きく貢献した山口だが、メジャー挑戦を経て2021年に復帰してから、思うような成績が残せずにいた。

 戦力外の一報が流れると、ネット上には〈山口俊まじかぁぁぁぁぁ〉〈自由契約かあ。お疲れ様です〉〈仕方ないね〉といった様々な反応が溢れた。

 山口は2017年、国内FA権を行使してDeNAから巨人に移籍。移籍1年目は都内の病院で酔って暴れて警備員にケガを負わせたなどとして、警視庁から傷害と器物損壊の疑いで書類送検された後に不起訴処分になるというトラブルもあって振るわなかったが、2年目の2018年にはノーヒットノーランを達成するなど9勝を挙げた。

 さらに翌2019年には15勝4敗、防御率2.91の成績を残し、最多勝とともに最多奪三振や最高勝率のタイトルを手にした。同年は3度目となる原監督体制の1年目だったが、チームは5年ぶりにリーグ優勝を果たし、山口はその立役者となった。

「同年オフには、巨人では史上初めてとなるポスティングシステムを利用してのメジャー移籍となりました。優勝に大きく貢献してのメジャー挑戦で、快く送り出すファンも多かった。しかし、入団したトロント・ブルージェイズでは思うように成績が残せず、翌年はサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の3Aサクラメント・リバーキャッツでプレーすることに。そこでも結果が出ず、昨年に巨人に復帰し、再起が期待されていたのですが……」(スポーツ紙デスク)

 昨季は15試合に登板して2勝8敗、防御率3.56という成績に。それでも昨オフの契約更改では年俸3000万円(推定、以下同)から同6000万円へのアップとなり、球団側もかつての主戦級投手の復活を願っていた状況だが、今季の一軍登板はわずか1試合(2イニング)にとどまった。

 プロ野球を各種データから分析した『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス)の著書がある広尾晃氏の協力のもと、今季一軍登板のあった約350人の投手の「1アウトあたりの年俸」を計算してランキング化すると、山口は“ワースト1位”という不名誉な結果となってしまっている。広尾氏が言う。

「今シーズンの山口は年俸6000万円ながら一軍では2イニングに投げて6つのアウトを取っただけなので、『1アウトあたり1000万円』ということになる。これは2位の広島・フランスアの『1アウトあたり850万円(年俸8500万円でアウト10個)』を大きく上回り、一軍で投げた投手の中では最もコスパが悪いという結果でした」

関連キーワード

関連記事

トピックス

(左から)豊昇龍、大の里、琴櫻(時事通信フォト)
綱取りの大関・大の里 難敵となるのは豊昇龍・琴櫻よりも「外国出身平幕5人衆」か
週刊ポスト
セ・リーグを代表する主砲の明暗が分かれている(左、中央・時事通信フォト)
絶好調の巨人・岡本&阪神・サトテルと二軍落ちのヤクルト村上宗隆 何が明暗を分けたのか
週刊ポスト
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
過去に共演経験のある俳優・國村隼(左/Getty Images)も今田美桜の魅力を語る(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《生命力に溢れた人》好発進の朝ドラ『あんぱん』ヒロイン今田美桜の魅力を共演者・監督が証言 なぜ誰もが“応援したい”と口を揃えるのか
週刊ポスト
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン
最後まで復活を信じていた
《海外メディアでも物議》八代亜紀さん“プライベート写真”付きCD発売がファンの多いブラジルで報道…レコード会社社長は「もう取材は受けられない」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《“イケメン俳優が集まるバー”目撃談》田中圭と永野芽郁が酒席で見せた“2人の信頼関係”「酔った2人がじゃれ合いながらバーの玄関を開けて」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
「週刊ポスト」本日発売! ゴールデンウィーク大増ページ合併号
NEWSポストセブン