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2022.11.02 11:00
週刊ポスト
見え方はどう変わる?全身麻酔? 80代のほとんどが発症「白内障」の手術現場に密着
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白内障手術の名医・平松類医師の手術現場に密着
手術手順
【1】診察後に手術室へ入室:事前に診察を受けた後、瞳孔を開く作用のある散瞳剤を点眼して手術室へ
【2】眼を入念に消毒して局所麻酔:眼とその周囲を丹念に消毒した後、顔にカバーをかけ、点眼麻酔を行なう
【3】まぶたを固定してさらに麻酔をかける:開瞼器(かいけんき)でまぶたを固定。平松医師の場合は眼の玉に直接入れる前房内麻酔も行なう
【4】メスを入れて水晶体前嚢を円形切開する:眼球に入れる切れ目の幅は1ミリと2~3ミリ
【5】濁った水晶体を取り出す:切開創に器具を挿入し、超音波で水晶体を破砕。細かくなった水晶体を吸引する
【6】眼内レンズを挿入する:水晶体を包んでいた嚢の中に粘弾性物質を注入。その後、人工水晶体の眼内レンズを挿入する
【7】術後、眼球保護のため眼帯を装着:傷口は自己閉鎖するため縫合はせず、眼の周囲を清潔に保った後、眼帯をつける
【8】看護師に付き添われながら退室:術後は片方の眼しか見えないので、安全のため車椅子に乗って手術室から退室する
スケジュール
挿入するレンズの種類で見え方が変わる
実際の眼内レンズ:眼内レンズはアクリル製が多い。使用前は挿入しやすいように小さく折りたたまれている
平松類(ひらまつ・るい)/1978年生まれ、愛知県出身。医学博士。昭和大学医学部を卒業後、彩の国東大宮メディカルセンター眼科医長などを経て、二本松眼科病院に勤務