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「原監督と、萎縮して顔色窺うばかりの選手との“緩衝材”に」巨人に電撃復帰した長野久義に求められる「役割」

広島から巨人へ「無償トレード」で移籍する長野久義(時事通信フォト)

広島から巨人へ「無償トレード」で移籍する長野久義(時事通信フォト)

 まさに電撃復帰だ。11月2日、巨人が広島の長野久義(37)を無償トレードで獲得した。長野は2018年オフ、巨人にFA移籍した丸佳浩の人的補償として広島に移籍。5年ぶりの古巣復帰となる。スポーツ紙デスクが語る。

「広島は右打ちの外野手が少なく、主に代打の切り札として活躍しました。2020年には代打で4割4分の打率を残し、得点圏でも4割超と素晴らしい成績を残した。しかし、ここ2シーズンは出場機会が減少し、今季は58試合の出場で.211と本来のバッティングとはいかなかった。外に逃げる変化球に弱いという弱点に加え、速球にもついて行けなくなっている。今年12月に38歳を迎えるという年齢もネックです。

 さらに問題なのが巨人の選手層です。巨人での起用も代打が中心になるでしょうが、右の代打は中島宏之(40)がいる上に、獲得調査が報じられたソフトバンクの松田宣浩(39)も右打ち。中距離ヒッターとしてタイプも似ている。長野を獲得することで若手の出場機会も減るでしょう。戦力としての獲得には疑問を抱きます」

 巨人、そして原辰徳監督にとって長野は紛うことなき功労者だ。2度もドラフト指名を拒否して巨人に入団。新人王、首位打者、最多安打とタイトルを獲得し、第2次原政権を支えた。今回のトレードは広島から打診があったと報じられているが、巨人が古巣復帰を歓迎したのは残り少ない現役生活を巨人で終わらせてあげたいという親心だけでなく、長野の“性格”がV奪還に必要不可欠だという指摘がある。

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