11月5日、天皇家の長女・愛子さまが、皇居・東御苑で行われた秋季雅楽演奏会を鑑賞された。この日の愛子さまは淡いピンク色のスーツをお召しになり、会場入りの際には、居合わせた50人ほどの人に向かって、車の窓から緊張の面持ちで手を振られていた。
愛子さまが、行事やお出ましで一般の人の目に直接触れるのは、1月の新年祝賀の儀以来で、およそ10か月ぶり。
「学習院大学3年生の愛子さまは、入学以来、オンラインで授業を受けられており、キャンパスに足を運ばれたのは数えるほど。皇居の外へ出かけられることもなかったと聞いています」(宮内庁関係者)
天皇皇后両陛下もコロナ禍で外出を伴う公務を制限されてきたが、9月にエリザベス女王の国葬のため渡英してからは、地方での公務を着実に増やされている。おこもり生活を続けられているのは愛子さまのみ。久しぶりのお出ましに、緊張の色が浮かぶのも無理からぬ話だったのだろう。今回のご鑑賞は、愛子さまのたってのご希望だという。
「愛子さまは大学で平安時代の日本文学を学ばれています。雅楽は平安時代に完成し、原形のまま存在する世界最古の音楽芸術とされます。日本文学と伝統芸能は切り離せない関係です。愛子さまは以前から雅楽演奏をぜひ鑑賞したいというお気持ちがあったそうです」(前出・宮内庁関係者)
一際目を引いたのが、愛子さまのヘアスタイルだった。新年祝賀の儀や3月の成年会見では額に下ろされていた前髪を、今回は真ん中で分け、涼しげな目元から豊かな表情を覗かせられた。艶やかな髪を緩く巻き、ひとつに束ね、ヘアゴムの結び目の上から髪を巻きつけられる「新ヘアスタイル」だった。
「いつも以上に表情がはっきり見え、演奏に耳を傾けながら目を細めて微笑まれるなど、存分に楽しまれている様子が伝わってきました。マスクで口元が覆われてしまう分、より表情が伝わるようにというご配慮だったのでしょう。
最近流行の“ヘアゴム隠し”のポニーテールも新鮮でした。今回は公務ではなく、雅楽の定期演奏会への参加ということで、いつもよりリラックスした“素”のお姿であると同時に、華やいだ気持ちでいらっしゃることがうかがえました」(皇室記者)
この日、愛子さまの隣にいらっしゃったのは秋篠宮家の次女・佳子さまだった。演奏が始まる前には視線を合わせ、談笑される様子も見られた。
「両陛下は過去に演奏会を鑑賞されたことがあるため、天皇家からは愛子さまのみの参加となったのだと思われます。年齢が近い従姉である佳子さまが同席されるのは、愛子さまにとっても心強かったでしょう」(前出・皇室記者)