4コマ漫画の鬼才として知られるベテラン漫画家・業田良家氏。業田氏がインターネット描き下ろし作品として2021年3月に1日1話ずつ発表し、好評を博した『20年後に働き者になるナマケモノ』を、4話分まとめて毎週1回、再掲載する。
業田氏の代表作といえば、前出『自虐の詩』が真っ先に挙げられる。1996年に文庫化(竹書房刊・上下巻)されるとロングセラーとなり、累計部数は50万部を超える。「繰り出される4コマギャグの世界に笑っていたはずが、全4000コマ超を読み終えた時、いつの間にか感涙にむせんでいた自分に気が付く」(読者談)という、伝説の作品だ。
『20年後に働き者になるナマケモノ』は、ナマケモノの少年ナマオ(10歳)の成長を描くハートフルなギャグ作品。4コマ1話で1年、全20話でナマオの20年を描くという、野心的(?)な構想のもとスタートした。2020年秋に発表された「業田良家の4こわ漫画」シリーズ同様、デジタル作画を取り入れている。
今回、再掲載するのはナマケモノの少年ナマオが働き者になるべく歩み始める1年目から4年目を描く4本。友人のネズミからも刺激を受けて、ナマオの心に灯がともる──?