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来年のダークホースは中日? 他球団から「助っ人次第で優勝ありうる」と警戒の声

今季は苦しいシーズンだった立浪中日(時事通信フォト)

今季は苦しいシーズンだった立浪中日(時事通信フォト)

 立浪和義監督が就任したものの6年ぶりの最下位に沈んだ中日。最近10年間で9シーズンがBクラスと「暗黒期」から抜け出せないが、他球団のスコアラーは「中日は助っ人外国人次第で優勝できる力を持っている」と警戒を口にする。

「投手陣はセ・リーグ屈指。大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介に加えて高橋宏斗が出てきた。常時150キロを超える直球に加えてフォークもキレ味鋭く、調子の良い時はバットに当てるのも困難でした。まだ体力に不安があるので登板間隔を空けていますが、先発ローテーションで1年間回れば15勝をクリアできる素材です。11月15日には楽天から涌井秀章を獲得し、さらに投手陣に厚みが増した。年齢もあるが、3度の最多勝を獲得するなど実績は十分。野手も岡林勇希、土田龍空と若手が台頭してきた。足りないのはポイントゲッター。ヤクルトのオスナ、サンタナのような外国人が獲得できれば、一気に上にいく可能性を秘めている」(スコアラー)

 中日の課題は貧打に尽きる。414得点はリーグワースト。リーグ連覇したヤクルトの619得点より200点以上も少ない。シーズン終盤までヤクルト・村上宗隆と熾烈な首位打者争いを繰り広げた大島洋平、高卒3年目で最多安打のタイトルを獲得した岡林と強力な1、2番が並ぶが、クリーンアップが頼りない。ビシエドが4番でチーム最多の125試合にスタメン出場したが、本拠地が広いナゴヤドームでプレーしていることを差し引いても、4番としての適性に疑問が残る。日本で7年間プレーしているが、打率.348で首位打者に輝いた2018年の26本塁打が来日最多。他の6シーズンは20本塁打に到達していない。今季は打率.294、14本塁打、63打点。本塁打は過去最低に終わった。中日を取材するスポーツ紙記者は、ビシエドに同情的な見方を示す。

「強烈なライナーで外野の間を抜く打球を放つ打者で、長距離砲ではない。本来なら5、6番タイプだが、チーム事情で4番を託されている。自分が長打を打たなければいけないという思いが強いのでしょう。力んで打撃不振に陥る時期が目立っています」

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