日本人にとって、常にハワイは人気の海外旅行先だ。1964年に旅行目的の海外渡航が解禁されて以来、様々なハワイ旅行を日本人は体験してきた。観光、ハネムーン、ショッピング、ゴルフ、ビーチでのアクティビティなど様々な目的で日本から訪れる人が絶えず、2019年には157万人の日本人旅行者数を記録した。ところが、新型コロナウイルスの世界的流行が起きてからというもの、2020年は28万9137人、2021年は2万4232人に激減している(ハワイ州観光局調べ)。とはいえ、現在は日本の水際対策が緩和されるたびに少しずつ増えている。
『ハワイのマキさん HAPPYガイド』の著書もあるハワイのカリスマコーディネーター、マキ・コニクソンさんは「9月にワクチン3回接種済なら帰国前のPCR検査が不要となって、日本からの観光客もかなり増えました」と現地の様子を語る。
「ハワイではインターネットやラジオで『日本からの渡航者数』が毎日、発表されます。かつては1日6000人以上だったこともありましたが、2020年、2021年は1日100人以下でした。まだアメリカ本土からの観光客が多いですが、ワイキキでも日本人をかなり見かけるようになったのが嬉しいですね」
ツアーが再開されたゴールデンウィーク以後、日本からハワイへの渡航者数は対2019年同月比でマイナス90%以上が続き、夏休みシーズンの7月、8月にようやくマイナス82パーセントまで回復した(ハワイ州観光局調べ)。なかなか元に戻らないのは、日本側の水際対策が厳格で、帰国後の隔離や帰国直前のPCR検査が義務づけられていたために海外旅行そのものが敬遠されていたためだ。