来年3月に朝の情報番組『スッキリ』(月~金、午前8時から)が終了することが発表された。2006年から約17年間続く日本テレビの看板番組だが、「テレビを取り巻く環境やニーズの変化に対応するため」と局側は説明。あわせて『バゲット』(月~木、午前10時25分から)も3月で終了する。
この改編で注目を集めるのが『スッキリ』でMCを務める岩田絵里奈アナ(27)の去就である。キー局関係者が語る。
「盤石の人気で“若手エース”との呼び声高い岩田アナが、『スッキリ』の終了後にどこで起用されるか、他局は警戒しています」
岩田アナは2018年9月、入社わずか半年で『世界まる見え!テレビ特捜部』のアシスタントに抜擢された逸材だ。
「30年超の長寿番組に新人アナを起用する大胆な人事でしたが、所ジョージやビートたけしと阿吽の呼吸を見せた。その年の年末特番では明石家さんまとも組んだ。物怖じせず大御所たちに果敢に絡む度胸や庶民的な愛嬌が視聴者から受け、一躍人気アナに駆け上がりました」(日テレ関係者)
岩田アナの今後について、女子アナに詳しいライターの島本拓氏はこう語る。
「『スッキリ』の後継番組にそのままMCで起用されるのでは。『スッキリ』の終了理由はMCの加藤浩次の高額ギャラ問題や、昨年3月に放送されたアイヌ民族への差別的発言でBPO(放送倫理・番組向上機構)から放送倫理違反を指摘された件が尾を引いていると報じられたが、視聴率は同時間帯2位を死守している。岩田アナの株が下がったわけではありません。
何より局側は『ZIP!』(月~金、朝5時50分から)MCの水卜麻美アナ(35)から『スッキリ』の岩田アナというツートップ同士の“朝のリレー”を崩したくないはず」問題は新番組のジャンルだと島本氏は続ける。
「岩田アナのキャラクターを考えるならば、バラエティー路線が一番ハマるでしょう。ただ、昼にはバラエティー寄りの『ヒルナンデス!』が控えているので、朝をワイドショー路線にしないと変化が生まれない。後継番組をどうするかは制作サイドも頭を悩ませているのではないか」
岩田アナの新天地はスッキリとは決まらない?
※週刊ポスト2022年12月2日号