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85歳の現役医師「老いは足から」が信条 1日5kmのウォーキングと登山で健康体に

内田病院顧問の内田好司氏

内田病院顧問の内田好司氏の健康法とは

 精神科医の和田秀樹氏が書いた『80歳の壁』がベストセラーになっているが、健康寿命を延ばすためには何を心がければ良いか──それを知る“生き証人”が80歳を越えた今も現役で活躍する医師たちだ。内田病院顧問の内田好司(85)氏は「歩くこと」が自身の健康維持に役立つと語る。

 * * *
 諸事情により、現役の医師として仕事をするのはあと僅かの予定ですが、85歳の現在も群馬にある内田病院で週1回、診療を行なっています。肛門科が専門なので、必要とあれば外来で痔核(いぼ痔)などの日帰り手術を担当することもあります。

 私が80歳を越えても医師として現役でいられたのは、歩くこと、ウォーキングを欠かさなかったからでしょう。

 今も毎日5kmの距離を1時間弱かけて歩いています。雨の日は病院に隣接した複合施設にあるトレーニングマシンを使い、同じ距離を歩きます。だから、晴れても雨が降っても雪が降っても、歩かない日はありません。

 もう1つは登山で、今年は上毛三山に登る予定を立て、すでに妙義山、榛名山に登りました。次は赤城山に登ります。妙義山は思ったよりきつかったものの、どの山も麓から登るわけではないので、そんなに大変じゃない。山に登る1週間くらい前からは、普段の上り坂ウォーキングに加えて、下り坂も歩いて足を慣らしています。

 登山は学生時代に始めて、大雪山系を縦走するなど、北海道の山にはよく登りました。仕事を始めてからは忙しく、やがて登山どころではなくなりましたが、3年前に次女とオーストラリアのエアーズロックに登ったのを機に、再開したのです。

 当時、エアーズロックは先住民の聖地として立ち入り禁止になることが決まっており、その前にどうしても登りたかった。初日に登頂後、翌日からはエアーズロックの周囲10kmを歩いたりしました。

 私は歩き慣れているから平気だったけど、娘はバテて、音を上げていたね(笑)。

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