芸能

紅白出場者に名前がなかった大物たち 明菜、聖子、宇多田、拓郎、中島みゆき…それぞれの事情

明菜

期待されていた明菜の名前はリストになかった

 歌は世につれ、世は歌につれ──音楽番組でそんな口上が用いられたのもいまは昔。多様性を前面に打ち出す紅白の今年のテーマは「LOVE&PEACE〜みんなでシェア!〜」。11月16日に発表された42組の出場歌手の顔ぶれも若者を意識したアーティストが大半を占め、事前予想で名前の挙がった大物のほとんどが選から漏れた。

「初出場はIVEや緑黄色社会、LE SSERAFIMなど10組。中高年にはなじみのないアーティストばかりで、読み方さえわからないという人も少なくない。SNSで『#紅白見ない』というワードがトレンド入りしましたが、話題を集めたのは28年ぶりに出場する篠原涼子さん(49才)や24年ぶりの工藤静香さん(52才)くらいでしょうか。期待されていた中森明菜さん(57才)や松田聖子さん(60才)の名前がリストになかったことも失望感を招きました」(音楽担当記者)

 いまのところサプライズ枠で発表されるとみられているのは、人気バンドback numberの出場だというが、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の主題歌を手掛ける彼らが出たところで驚きは少ない。

「今年は大御所の引退宣言が相次ぎ、周年を迎えるアーティストも多い。紅白の担当者は、ひとりでも多くの大物に出てもらえるよう、芸能事務所やレコード会社に日参しています」(放送記者)

 多くのファンの期待を集め、NHKも秋波を送ってきたのが、今年デビュー40周年を迎えた明菜だ。約4年の沈黙を破り、今年8月に新たに個人事務所を設立。12月から徐々に活動を再開することを予告していることから、8年ぶりの紅白出場に注目が集まっていた。

「NHKは早い段階から特番を組み、海外からの中継なども検討していましたが、ネックとなったのが明菜さんの体調面と事務所問題。本人は活動再開に前向きな姿勢を見せているものの、いかんせん体力が追いつかず、ペットボトルの蓋も自分で開けることができないとか。ファンクラブの権利関係などで前事務所と弁護士を立てて話し合いが行われていることもトラブルを嫌うNHKが二の足を踏む要因となりました」(音楽業界関係者)

 昨年、娘の神田沙也加さん(享年35)が亡くなり、出場を辞退した聖子は今年もオファーを固辞しているという。

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