芸能

「紅白見ない」がトレンド入り 若者受けを狙った人選でNHKは紅白離れを止められるのか

昨年に続き「若者シフト」な出場歌手が並んだNHK紅白歌合戦(イメージ、時事通信フォト)

昨年に続き「若者シフト」な出場歌手が並んだNHK紅白歌合戦(イメージ、時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、10組が初出場となった第73回紅白歌合戦の出場歌手をめぐりSNSで目立った不満の声について。

 * * *
「今年は見ない」、周りではそんな声ばかりが聞こえてくる。そう言いたくなるのもわかる。「第73回NHK紅白歌合戦」の出場アーティストが11月16日に発表されたのだが、新しい人たちが多すぎるのだ。

 昨今のNHKは、若者シフトの方向で出場アーティストを選考してきた。その傾向がここにきて一気に加速したようだ。結果、「誰が誰やらさっぱりわからない」「聞いたことのない名前のグル―プばかり」「同じような傾向のアーティストばかりでつまらない」と、周辺ではシニア世代を中心に早くも紅白離れが始まっている。

 大晦日に家族で集まり「今年はこの歌が一番」「この衣装はいい」など批評しあった紅白、流れる歌に合わせて家族で口ずさんだり、懐かしんだ紅白、歌手たちが出場できることを名誉とばかりに感極まる様子を、あぁだこうだと言いながら一家で楽しんだ紅白は過去になったようだ。

 SNSでも同じような事態が起こっているらしい。出場歌手たちの顔ぶれに不満が相次ぎ、「紅白見ない」がトレンド入りしているというのだから、同じように感じている人たちが多いということだろう。

 そうなると、動画配信を中心に活動するアーティストの出場を増やして過去最低の視聴率を記録した昨年を挽回しようとするNHKの「希望的観測」は、外れかねない。希望的観測は、物事を自分にとって都合のよい方へ考える傾向だからだ。昨年の失敗は、活かされていないようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン