11月28日発売の「週刊ポスト」は、スクープとエンタメが詰まった師走のスペシャル号。サッカー日本代表の敢闘に勇気をもらった1週間、それでも日本人の生活は多くの脅威にさらされている。政界はポスト岸田に動き出し、五輪汚職は官製談合疑惑へと発展した。足元では年金減額がますます不安を煽る。もちろんサッカーをはじめ良いニュースもたくさんある。危機を知り、うれしい情報を楽しめる一冊です。
今週の見どころ読みどころ
◆<スクープ現場写真>三冠王・村上の母校で起きた高校球児酒盛り事件
ヤクルト村上の母校として知られ、今夏の甲子園ではベスト8に輝いた熊本・九州学院で度重なる高校生による飲酒事件が起きていた。野球部員を含む複数の生徒が今年6月と9月に飲酒したことが発覚し、そのいずれも同校は公表していなかった。野球部には村上の弟も主軸として在籍し、騒動には関わらなかったものの心を痛めているという。
◆「モリ・ホイチ」からドーハの奇跡を達成した森保一監督に「4年後も頼む」の声
W杯優勝4回を誇るドイツに逆転するジャイキリを演じた森保ジャパンに世界の評価はうなぎ上りだ。国内では戦前、森保監督の采配や選手起用について懐疑的な声が少なくなかった。しかし、選手たちや近しい関係者は彼の成功を疑わなかったという。自ら代表選手だった頃には、チームメイトからさえ「モリ・ホイチって誰?」と言われるほど無名だった男は、当時のオフト代表監督から「汚れ仕事をしろ」と鼓舞されて静かに闘志を燃やした。
◆“誰それ?紅白”に「もう見なくていい」と諦めも……NHKはおかしいぞ!
さすが銀行出身と思わせる前田晃伸・会長の“NHK改革“なるものは、コストカットと受信料の容赦ない取り立て、そして捻出したカネを徹底して貯め込む銭ゲバ体質が際立つ。受信料収入が300億円減ったといえば番組制作費を500億円削り、受信料を220円値下げすると言う裏で“未払い懲罰金”を新設する。挙げ句、中高年から集めた受信料で若者におもねる番組作りを進める姿勢に、ついに識者たちから「もう見なくていいかな」と怒りが噴出。今年の紅白歌合戦、あの出場者リストで本当に「国民的歌手の祭典」と呼べるだろうか。
◆金正恩「娘と手つなぎミサイル視察」で囁かれる美人実妹・金与正との骨肉戦争
かつてないハイペースでミサイルを撃ちまくる北朝鮮で、金王朝の将来を左右する内紛の芽が育っているという。11月には政府機関紙が金正恩の娘とのツーショットを初めて公開したが、その背景には妹で労働党副部長の金与正との権力争いがあると噂されている。世界の怒りを買うミサイルの視察に幼い娘を連れていく神経も異常だが、実兄を暗殺し、今度は実妹にも謀反の容疑をかける独裁者の暴走は日本にとっても大きな地政学的リスクだ。
◆株で、ゴールドで、iDeCoで――年金寿命を30年延ばす「じぶん年金」の作り方
本誌前々号では、岸田政権が企む大改悪で年金が294万円も減らされることをスッパ抜いて反響を呼んだ。改悪に反対することは大事だが、同時に減らされる分を取り戻す対策も打っておくべきだ。iDeCo(個人型確定拠出年金)のような年金制度をフル活用することはもちろん、長期保有に最適な高配当安定企業への投資、過去30年で5倍以上に値上がりしている金(ゴールド)を資産に組み入れるなど、特別な知識やノウハウがなくてもできる「じぶん年金」の作り方を徹底研究した。
◆<潜入ルポ>コロナ時代に蔓延する「肉食妻と不倫夫のピチョピチョ合コン」とは
コロナで出会いの機会が減ったことで、若者の間では恋人や結婚相手をマッチングアプリで見つけることが一般化したが、既婚者の道ならぬ関係にもその波が訪れている。ただしこちらは人に明かせない関係だけに、アプリ利用と並んで「秘密の合コン」で相手を探すケースが多いという。都内某所で開かれたイベントには、30~50代の人妻たちが着飾って集まっていた。同じく不倫相手を探す男性参加者たちを品定めする目はまさに肉食動物。性行為を表す「ピチョピチョ」という隠語が飛び交う会場に潜入した。
◆自民党の人材難ここに極まれり!「岸田のあとは俺」麻生vs菅の老害大戦争
岸田首相にうんざりしている多くの国民は、もはや人心一新して政治をリスタートしてほしいと切望しているが、自民党では「一新」どころか「復旧」の動きが活発化していた。主を失った最大派閥・安倍派では、派の分裂を防ぎたいばかりに「菅再登板」が画策され、それに待ったをかけようとしている麻生副総裁は「再登板なら俺だろう」と鼻息荒い。しかも、この老老戦争の帰趨を決めるキーマンは二階元幹事長だというのだから……。
◆孫正義が突然“後継”に指名した「後藤くん」は「財務の鬼」だった
先の第2四半期決算発表で、ソフトバンクグループの孫正義・会長兼社長は突然、「決算発表でプレゼンするのは今日が最後」と宣言し、続けて「私よりも後藤くんが中心になるのが適切である」と仰天の“後継指名”をすると、本当に会場から去ってしまった。「後藤くん」とは同社の最高財務責任者で専務執行役員の後藤芳光氏を指す。どんな人物か取材すると、実にお堅い「財務の鬼」にして、なかなかの硬骨漢であることがわかった。なるほど、孫氏が「守りに徹する」という同社の現状を任せるには適任者のようだ。
◆五輪汚職の首魁と「バブルの王様」を結ぶマイク・タイソンとプライベート・ジェット
政治家も旧皇族の末裔も取り逃がして竜頭蛇尾に終わったかに見えた五輪汚職は、今度は電通など大手広告代理店と組織委員会を巻き込む官製談合事件に発展した。ここでも、電通元専務で組織委理事だった高橋治之・被告がキーマンとなるが、そもそも同被告はどうやって政官界、財界で人脈と権力を得てきたのか。その半生をたどると、「環太平洋のリゾート王」と呼ばれた実弟と、「バブルの王様」の異名をとった金融王の存在が浮かび上がる。
◆満点も出た! 達人が選ぶ「美味い冷凍ラーメン」27杯食べ比べ
大好評のカラーグラビア、ガチンコ食べ比べ企画は「冷凍ラーメン」がテーマ。いまやお店の味と寸分違わぬクオリティの商品も少なくない。コロナ時代に、並んだり混雑したりの不安もない。3人のプロが忖度なしの厳しい審査をした結果、27杯のうち味噌味とちゃんぽんの2商品が30点満点を獲得した。王道の醤油でも28点という高評価の一杯が。
◆<グラビア・ルポ>プロ野球「戦力外」から大逆転して勝ち組になったスターたち
結果がすべてのアスリート人生は、一握りの成功者の陰に何百倍もの夢破れた者たちがいる。プロスポーツの最高峰たるNPBのサバイバルはとりわけ厳しい。今年もそうであるように、毎年多くの選手たちが戦力外通告を受けてユニフォームを脱ぐが、その後の人生は百花繚乱。第二の人生で大成功を収めた元選手たちを追った。公認会計士、医師、会社社長に公務員と、持ち前のガッツと努力で新しい夢をつかんだ男たちの物語。
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