史上最年少三冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆の母校、九州学院(熊本)で野球部員による複数回の飲酒が起きていたことが週刊ポストの取材でわかった。学校側は「規則に従った対応をした」と説明するが、今夏の甲子園の話題をさらった「もう1つの飲酒騒動」との学校の対応の違いに疑問の声があがる。
九州学院の野球部員による飲酒は今年6月12日と9月5日に起きた。しかし、いずれも発覚後、部としての活動は制限せず、夏の甲子園の熊本県大会予選に出場し甲子園ベスト8。9月に飲酒した野球部員は甲子園出場メンバーだったが、野球部は9月下旬の国体に出場している。
九州学院は甲子園でグラウンド外の“騒動”で世間の注目を集めた。8月18日、熊本県議会議長で県議の井手順雄氏が甲子園で母校・九州学院と聖光学院の試合を観戦中、観客席で加熱式たばこを吸っていたことが判明。球場内は喫煙所を除き、加熱式たばこを含めて全面禁煙となっていることから、学校関係者に注意された。スポーツ紙記者が語る。
「喫煙だけでなく、持ち込みが禁止されている缶チューハイを飲酒していました。井出県議の喫煙、飲酒を見つけた九州学院関係者が再三注意したが、止めなかったため学校関係者が様子を動画で撮影。その動画が『学校関係者提供』のクレジットでメディアに流れ、大々的に報じられた。その後、九州学院は井手県議から謝罪にいきたいという連絡があったものの、生徒たちへの影響を考え、電話で謝罪を受け入れたことを明かしています。その後、井手県議は自民党を離党しています」
学校側はHPで「過ちの反省と謝罪の思いを直接聞き、報道を通しても十分に受け止めている」と、見解を発表。学校の対応に世間からは応援の声が寄せられた。