毎年恒例のキー局のアナウンサーカレンダーだが、TBSは2023年のカレンダーを制作しないことが分かった。例年10月頃には翌年のカレンダーのコンセプトや内容について告知があり、11月下旬となるとすでに発売している局も少なくないが、TBSだけ何の音沙汰もない。
フジテレビは昨年に引き続き、ファッション誌『JJ』とコラボし、17人の女子アナが登場する華やかな装丁。入社7年目の鈴木唯アナと堤礼実アナの同期コンビがプロデュースするなど気合いが入っている。テレビ朝日も女子アナ全員が自分たちで写真を撮り、作るというセルフプロデュース作。テレビ東京も女性アナ11人が登場する卓上カレンダーと、局の個性が表れた仕上がりになっている。
TBSは昨年、入社6年目までの男女アナウンサー15人による2022年カレンダーを発売していた。アナウンサーカレンダーを発売してこなかった日本テレビは別として、今回のTBSの対応に女子アナファンの間からは「何かトラブルがあったのか?」と心配する声があがり、様々な憶測も流れている。TBS関係者は話す。
「局内でも来年のカレンダーが発売されないことは話題となりましたが、詳しい事情は分かりません。ただ6月に『NEWS23』で『ルッキズムを考える ステレオタイプな女性像』をテーマにした放送があり、その中で小川彩佳キャスターがテレビ朝日時代に自身もモデルとして登場したアナウンサーのカレンダーに触れ、『若さや見た目が大きな価値基準であるかのような印象』と苦言を呈するひと幕がありました。毎年TBSでもカレンダーを発売しているだけに、その批判的な発言は局内でも話題となり、一部マスコミでも取り上げられた。制作スケジュールから逆算すると、すでにこの時点で来年(2023年)のカレンダーを制作しないことは決まっていたのではないか」