1995年の初演以来、536万人を動員するほど高い人気を博してきた『美女と野獣』。10月からは、東京ディズニーリゾート内の舞浜アンフィシアターで上演され、その人気は加速するばかり! ハマれるポイントをあらすじとともにご紹介します!
【STORY】
甘やかされ、わがままに育った美しい王子は、ある寒い夜、一輪のバラの花と引き換えに宿乞いをするみすぼらしい老婆を追い払ったことで魔法をかけられてしまう。醜い野獣の姿になった王子と、「もの」に変えられてしまった召使いたちが人間に戻れる条件は「バラの花が散る前に、王子が人を愛し、愛されること」。
一方、美しくて聡明なベルはうぬぼれ屋ガストンから一方的な求婚を受けてうんざりしていた。そんなある日、野獣のいる城に迷い込んでしまったベルに、召使いたちは千載一遇のチャンスとばかりにおもてなし。野獣はベルに心を寄せるもうまく思いを伝えられず、自らの醜い姿を恥じて苦しむ。しかし森で狼の群れに襲われたベルを助けたことで、心が通い始めて──。
見どころ
男の中の男を気取るガストン(金久烈)は、ハンサムで筋肉隆々、町の娘たちからも大人気。唯一振り向かないベルが気になってしょうがない。そして「ベルの幸せは自分と結婚することだ」と勘違いし、ベルにプロポーズするも断られてしまう。リアルにたくましい腕とマグカップを使ったダンスは必見!
いつでも本を片手に、物語の世界に夢中のベル(五所真理子)。町の人たちからは「きれいだけど変わった娘」とひやかされ、気にしないそぶりを見せながらも心の中には常に孤独感が。発明家の父・モリースは「ベルの母親との出会いで孤独がなくなった」と励ます。親子の絆とベルの美声が聞きどころ。
バラが散る前に誰かを愛し、愛されないと永遠に人間に戻れない呪いにかけられた野獣(清水大星)。かつて自分がそうだったように、外見で判断されるせいで自分が愛されることはないと諦め、苦しんでいた。野獣の想いに思わず胸が苦しくなる。
城に迷い込んだベルは、「もの」に変えられてしまった召使いたちを見て「物語の世界みたい」と無邪気に喜ぶ。召使いたちもまた、久しぶりの来客にここぞとばかりにおもてなし。名曲「ビー アワ ゲスト(おもてなし)」にのせた華やかなショーに、ベルもすっかり打ちとける。テーブルの上のチップも超かわいいと評判!
細部にも注目!
二人が踊るシーンで、ベルが着用する黄色いドレス。舞浜公演に合わせてリニューアルされたが、衣装デザインは1994年ブロードウェイ初演時のクリエイティブスタッフが再び務めたそう。360度施された花や鳥の刺繍、ビーズはすべて手作業。間近で見たい!
ベルに親切かつエレガントに対応する、給仕長のルミエール(大木智貴)。ダンスシーンも優雅で見る人を魅了する。魔法により燭台になってしまったため両手はろうそくだが、感情が揺れると本物の炎がつき、ゆらめくのがポイント。
ベルをもてなす際の料理も今回の公演に向けてリニューアル。カリフォルニアロールはサイドに絵を描くだけでなく、中身の具から全て手作りしてはめ込むスタイル。米の一粒一粒までとてもリアル! 回転寿司になっているのも“日本”らしさが。
◆ディズニーミュージカル『美女と野獣』舞浜公演
舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市舞浜2-50)にて、ロングラン上演中! 現在は2023年10月31日までのチケットを発売。通常の観劇チケットのほか、下記お得なセットプランも好評。
・『美女と野獣』公演チケットと東京ディズニーリゾート(R)のパークチケットのセット
昼公演(開演12:30)観劇後に、東京ディズニーランド(R)または東京ディズニーシー(R)へ入園できるセットチケット。
・ホテル宿泊/公演チケットセットプラン
ディズニーアンバサダー(R)ホテルの宿泊と『美女と野獣』観劇チケットがセットになったプラン。
※いずれも公演日程や予約状況により料金は異なります。
取材・文/辻本幸路
※女性セブン2022年12月8日号