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進撃の日本代表とともにニワカなりにW杯決勝トーナメントを楽しむ方法

Sipa USA/時事通信フォト

歴史的というしかない1位突破を果たした(Sipa USA/時事通信フォト)

 日本代表の進撃は、普段サッカーとは距離のある人々までをも虜にしている。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 この展開を誰が予想したでしょうか。嬉しすぎる超番狂わせが起きました。サッカーのFIFAワールドカップのグループリーグで、日本代表がドイツ代表とスペイン代表という強豪国に勝利し、見事グループ1位で決勝トーナメント進出を決めました。

 ワールドカップのときぐらいしかサッカーを見ない絵に描いたようなニワカの私が、僭越なことを言って申し訳ありません。長年の筋金入りのサッカーファンにしてみたら、大量に発生しているニワカは、さぞ目障りなことでしょう。いや、誰しも最初はニワカだったわけだから、筋金入りのファンのほとんどはあたたかい目で見てくれてますよね。

 ニワカだからって遠慮する必要はありません。日本代表のさらなる躍進を祈りつつ、せっかくのお祭り騒ぎを大いに楽しみましょう。ニワカがニワカなりに決勝トーナメントを最大限に楽しむには、どんな方法が有効なのか。「人に言える編」と「人には言えない編」に分けて考えてみました。

【ニワカなりに決勝トーナメントを楽しむ方法(人に言える編)】

その1「ベスト8、ベスト4、決勝と進んだ場合の対戦相手を予想する」

 現実の可能性を無視した楽観的な予想でワクワクできるのは、試合の前だからこそです。トーナメント表を見ながら、クロアチア戦に勝ったとして、その次はどこと当たるだろう、準決勝はアルゼンチンかな、決勝でもう一回スペインと当たったら面白いな……などと夢をふくらませましょう。

その2「世界の超一流選手同士の真剣勝負に声援を送り深く感動する」

 超一流選手のプレーがいかに素晴らしいかは、ニワカでも少しはわかります。日本代表以外の試合も、気が向いたらどんどん観戦しましょう。「やっぱりすごいな」と深く感動することで、自分に対しても周囲に対しても「自分は単に日本代表を応援しているわけではなく、サッカーという競技を楽しんでいるのだ」という顔ができます。

その3「日本代表の戦いが終了したときには念入りに感謝と称賛を送る」

 優勝した場合は話が別ですが、そうじゃない限りいつか戦いは終わります。負けた悔しさや「もっと勝ち進んでほしかった」という勝手な欲はあるにしても、そういう気持ちは全力で抑えつけましょう。「楽しませてくれてありがとう」と感謝し「ここまでよくがんばった」と称賛するのが、お祭りを気持ちよく締めくくる必須条件です。

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