国内

鈴木宗男氏が語る安倍元首相や娘のこと「日ロを安倍・プーチン時代に戻したい」

ウクライナでの戦闘開始後もブレずにロシア側に配慮した発言を繰り返す

ウクライナ侵攻に関する発言で物議を醸してきた鈴木宗男・参議院議員

 自身が権力を得るために重鎮におもねるような国会議員が多い中、どんなに批判されても、上に楯突く形になろうとも、自分たちの信念を貫いてきた政治家がいる。ウクライナ侵攻に関する発言で物議を醸してきた鈴木宗男・参議院議員(74)もその一人だ。北方領土への思い、政治の師との思い出、選挙での苦労、娘・貴子氏への期待など、時には涙を流しながらすべてを語った。【全3回の第3回。第1回から読む

 * * *

安倍総理からのお願い

──貴子さんは一時野党に属しましたが、なぜ自民党に移ったのでしょう。

「これは、安倍総理からお願いされたからです。忘れもしない2015年12月28日、私は首相官邸に呼ばれました。その5日前にある式典で安倍総理から『たまには官邸に来てください。いろいろ相談したい』と言われ、私は『いつでも時間がありますよ』って答えたら、すぐに秘書官から、28日午後3時に官邸に来てくれと。1時間、一対一で向き合いましたね」

──公民権停止中の身だったのに、官邸に招かれ、サシで1時間も!

「安倍総理は、来年からロシア外交を本気でやりたい、協力してくれと。私は協力しますよと言って、話は30分で終わったんです。それから、珍しくケーキが出てきましてね(笑)。ショートケーキを2つ合わせたくらいの大きさで、しかも、中にまでイチゴが詰まった二段重ねの立派なものです。私は習性として、そういう時に相手の飲み方や食べ方で体調や精神状態を見るんです。安倍総理が先にパクパク食べる姿を見て、ああ、今日は調子いいなと。

 そうしたら、安倍総理がどうぞと勧めてきたんですよ。それで私が慌ててフォークを口に入れようとした瞬間、『いやあ、お嬢さんの評判がいいですよ』と切り出した。次に、『貴子さんを自民党で育てたい』と言われたんです。

 私も気が弱かったですね。口に入れようとしたケーキをボトッとネクタイに落としたんですよ(笑)。総理に会うっていうので、女房が買ってきてくれた緑色の貴重なネクタイです。生クリームは油ですから、べっとりシミになって。後で、女房に怒られましたよ」

──それを受けて、貴子さんは民主党を離党した。

「私が『総理に任せます』と答えましたから。やはり安倍総理は政権の安定を一番に考えていましたね。翌2016年4月には町村信孝さんが亡くなった後の補選は、『鈴木先生の協力がないと勝てない。夏には参院選がある。鈴木さんの票が野党にいってしまうと厳しいから、ぜひとも自民党候補に協力していただきたい』と言われ、私は『協力します』と約束し、実行しました。それから安倍総理と5年間、毎月1回、官邸で会うようになりました」

関連記事

トピックス

フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン