毎年のように変わっていくトレンドの“顔”。過去には石原さとみ(35才)が美容雑誌『美的』(小学館)が選ぶ「なりたい顔」で殿堂入りを果たすなど女性から高い支持を得ていたが、いまはどんな顔が旬なのか。
全国で屈指の美容手術実績を誇るeクリニック(石川・金沢)の院長、円戸望さんによると、最近のトレンドはズバリ「ベビーフェイス」だという。
「例えていえば、橋本環奈さん(23才)や浜辺美波さん(22才)のような、中顔面という、目の下から口元までが短いのが特徴です。目が大きくて鼻の存在感がなく、しわのないベビーフェイスで、この傾向は2023年も続くでしょう」
確かに美容系のSNSやYouTubeでも“中顔面短縮”をキーワードとした投稿が多く見られる。こうした顔立ちが人気の理由は、スマホの写真機能の向上にある。
「若い女性の間では、写真加工アプリを使って顔写真を撮るのが当たり前になっています。アプリを使うと、中顔面が短いベビーフェイスに写すことができます。加工された写真に、実際の顔を近づけたいという気持ちがあるのでしょう」(円戸さん・以下同)
実際、美容整形の世界で2022年から徐々に「タレ目形成」や「下眼瞼拡大」ができる「グラマラスライン形成」という施術が増えているという。
「目の下の表面を切開するか、目の下の裏側(結膜側)を切開して、下まぶたのラインを下げ、丸みを帯びたやさしくかわいらしい目にします。下まぶたを広げることで中顔面が短くなるので、20〜40代の女性に人気が高まっています」
一方、アラフィフの間では、小鼻の両側の付け根のくぼみの「鼻翼基部」にプロテーゼなどを挿入する「貴族手術」が人気を得ているとも。
「鼻翼基部が凹んでいると皮膚に谷間ができてしまい、ほうれい線が小鼻の横からくっきりと目立ってしまうのですが、鼻翼基部の凹みをなくすことで明るい印象になります。
術後に上品な顔立ちになることから美容先進国の韓国で、『貴族手術』と呼ばれるようになりました」
もっと手っ取り早く流行りの顔になるためにはどうしたらいいのか。オーバー40ができるメイクのポイントをヘア&メイクアップアーティストの千葉智子さんに教えてもらった。
「下まぶたにもアイシャドーを塗り、リップライナーで上唇の輪郭を描くと、簡単に中顔面を短く見せることができます。40才を超えると、上まぶたにはしっかりメイクをしても下まぶたは何もしない人が意外と多いのですが、このひと手間で、かなり上品かつ若返った印象になりますよ」(千葉さん)
2023年は「デカ目+小鼻の輪郭消し」で若々しい旬顔を目指したい。
※女性セブン2023年1月1日号