密室で行われる被疑者との緊迫した取り調べシーンが人気の天海祐希(55才)主演ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)。2023年6月に公開される劇場版で、シリーズが完結することが発表された。2014年1月に第1シーズンが放送されて以降、これまでに連ドラとして4シーズン、スペシャル版も複数制作された人気シリーズだ。
「通称“キントリ”と呼ばれ、テレ朝にとっては『相棒』や『科捜研の女』、『ドクターX~外科医・大門未知子~』 などと並ぶ人気作。できれば長寿シリーズとして残したかった。ただ、2022年の初頭あたりから、“キントリの第5シーズンは難しいのでは?”と囁かれていました」(テレビ朝日関係者)
その背景には、座長という大役を務める天海の深い思慮があるようだ。
《出演ドラマの長期シリーズ化を避けてきた》
2019年の第3シーズン放送前、天海は『ORICON NEWS』のインタビューでそう語っていた。
「シリーズものとなるとどうしても仕事のスケジュールに制限がかかることがあり、そのスケジュールに合わせて休みを入れたり、ほかの仕事をしなければならなくなる。複数の仕事を同時進行する俳優もたくさんいますが、天海さんのように1つの作品に全力投球するタイプの人には、体力面も含めてなかなか難しいと感じていたのかもしれません」(芸能関係者)
加えて、周囲の状況も影響した。第2シーズンまでレギュラー出演した大杉漣さん(享年66)が、2018年に急死したのだ。
「天海さんのショックは相当なものでした。彼女自身も以前心筋梗塞を起こしたことがあり、人一倍健康には気をつけていて、大杉さんと現場で健康法や食べ物の話題などで盛り上がっていました。実際、大杉さんはお元気でしたから、急性心不全での突然の訃報はなかなか受け入れられなかったんでしょう。その後もシリーズは続きましたが、大杉さんの不在は大きかった。
シリーズに出演を続けるでんでんさん(72才)や小日向文世さん(68才)も年を重ねており、2人の体調を天海さんが気遣ったりする様子も見られました」(前出・テレビ朝日関係者)
『緊急取調室』の面々がこれまでに取り調べてきた被疑者はおよそ100名。劇場版で最後に対峙するのは、「内閣総理大臣」だ。天海の仕掛ける心理戦がクライマックスを迎える。
※女性セブン2023年1月5・12日号