女優のあき竹城さんが12月15日、大腸がんのため亡くなっていたことがわかった。75歳だった。所属事務所の発表によると、あき竹城さんは2年ほど前に大腸がんを患い闘病していた。「元気なあき竹城でご挨拶したい」という本人の希望もあって公表せずに治療を続けてきたが、今秋に病状が悪化してしまったという。
あき竹城さんは、しばらく前からメディアで登場しなくなっていた。NEWSポストセブンでは今年2月、その理由をあきさんに取材すべく、アプローチしていた。当時は公表していない病気での闘病中だったわけだが、取材の申請に対し、後日ご本人から伝言があった。事実上、それがメディアを通じての“最後のメッセージ”になってしまったことになる。わざわざ伝言を寄せてくれるというあきさんの人柄が伝わる、当時の記事を再掲する。
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女優のあき竹城がメディアから姿を消した。ベテラン女優でありながら飾らないキャラクターでバラエティ番組でも引っ張りだこだったが、レギュラーを約8年間務めた『炎の体育会TV』(TBS系)を2020年9月をもって卒業。最後に出演した同番組では、コロナ対策ということでスタジオに姿を見せず、「本当に楽しかった。皆さんとロケ行ったり、アスリートの方と会ったりして」と電話で番組への感謝を述べた。
実は『炎の体育会TV』を卒業した頃から、あきのメディア出演は激減している。お馴染みだった『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)も2020年3月に出演したのが最後で、現在は橋本マナミや渡辺えりといった面々が山形代表を務めている。
2月4日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA)にゲスト出演し、ネット上では〈あき竹城を久しぶりに見た〉という声もあったが、こちらは2017年放送分の再放送だったので、あきが新たに収録に参加したわけではない。
「あきさんはご自身のみが在籍する個人事務所なうえに、オフィシャルサイトがあるわけではありません。また、SNSアカウントを持っていないので、近況は謎のままです。気づけば、テレビでも姿を見かける機会がなくなっていた。何か私生活で事情を抱えているのか、それとも芸能界をフェードアウトするつもりなのか……? 年齢が年齢だけに、業界内でも引退説や、お身体を心配する声が上がっています」(芸能プロ関係者)
もしや引退を考えているのか? 取材を申し込むためにあきの自宅を訪れると、関係者らしき人物が対応してくれた。
「コロナ禍なので、しばらく仕事はお休みしています。一社に対応すると、『ではうちも……』となってしまうので、ご依頼は全部お断りしている状況です」(あきの関係者)
その後、弁護士を通して、あき本人から伝言があった。
「年齢的にもコロナが怖いため、仕事はお休みしている状況です」(あきからの伝言)
2月3日、新型コロナウイルスの新規感染者数が全国で10万人を突破し、過去最多を更新した。オミクロン株が猛威を振るい、コロナ禍は収束しそうにない。たしかに自身の年齢も鑑みて、あきが慎重な選択をするのも無理はない。
なんにせよ、引退云々という話ではなくて一安心。芸能活動を再開した際は、コロナ禍でどんな日々を過ごしていたのか、ぜひインタビューさせてほしい。
(以上、2022年2月6日付記事より)
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そのメッセージからは病と闘いながらも復帰に意欲を示していたことが伝わってくる。残念ながらインタビューは叶わなかったが、あきさんの代表作『楢山節考』『マルタイの女』をはじめ、名作は残り続ける。ご冥福をお祈りいたします。