安倍晋三元首相の国葬に関する発言で『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のレギュラーコメンテーターを降板したテレビ朝日社員の玉川徹氏(59)。菅義偉・前首相が友人代表として読んだ弔辞に対して、大手広告代理店・電通の関与があったと発言したことが炎上し、謹慎処分となった。謹慎後は現場で取材をして報告する役回りで、週に1回程度の出演になっている。
これまで毎日のように出演していたため、ネット上では〈番組の活気がなくなった〉〈玉川さんを戻してくれ〉など“玉川ロス”を嘆く声も出てきている。40代のテレビ朝日男性社員が語る。
「局の窓口には、熱心な視聴者の方から『玉川さんをもっと出してほしい』という要望の電話がかかってくることもあります。アンチも多いですが、その分ファンも多い。『モーニングショー』は相変わらず高視聴率でいつも社内のエレベーターホールの壁に御祝いの張り紙が出ています。影響力はタレント以上ですね」
玉川氏は京都大学大学院を卒業後の1989年にテレビ朝日へ入社。『内田忠男モーニングショー』『スーパーモーニング』など報道番組を歴任し、『モーニングショー』では局アナや解説委員などの役職でない社員としては異例のコメンテーターとしてレギュラー出演するなど“番組の顔”になっていた。
番組出演の機会が減ったことで気になるのが、玉川氏の給与面の変化だ。仮にタレントであれば毎日出演していた帯番組を失うことになったことになる。玉川氏も出演機会が減ったことで手当などが付かなくなり“年収激減”となってしまったのではないか──。前出・テレビ朝日社員が社内の「給料事情」を語る。
「そんなのあり得ませんよ(笑)。視聴者のなかには玉川さんをフリージャーナリストのように感じている人もいるかもしれませんが、社員ですから。うちは例えば若手の政治部記者がニュース番組に中継で出たとしても特別な手当などはありません。玉川さんは“平社員”と報じられることがありますが、実は社内ではちゃんと出世しています。年収は最低でも2000万円近いはずです」
むしろ最近、社内で噂のネタになっているのは玉川氏の今後についてだという。
「玉川さんはもう59歳で定年も近い。立場的にはどこかの子会社に出向して役員などに就く可能性が高いですが、あの性格ですからね(笑)。その時こそ、退社してフリージャーナリストになるのではないかと見る人も多く、みんな注目していますよ」(テレビ朝日社員)
社員コメンテーターという新たな立ち位置を確立していた玉川氏は、騒動を経て来年以降、どんなキャリアを選択するのか──。2023年も目が離せない展開になりそうだ。
※週刊ポスト2023年1月1・6日号