国内

「叩き殺してやらないと」二階俊博・元幹事長がTBSの番組収録で暴言

二階俊博(時事通信フォト)

二階俊博・元幹事長(時事通信フォト)

 自由民主党の二階俊博・元幹事長が、12月23日に行われたTBSの番組収録の中で暴言を放った。収録後、TBSは一時、当該発言を削除して放送する方針で検討していたが、オンエアではそのまま放送した。

 舞台となった番組はCSの「TBS NEWS」及びYouTube「TBS NEWS DIG Powered by JNN」チャンネルで放送される『国会トークフロントライン』。政治家をゲストとして呼び、元「時事放談」プロデューサーのTBS政治担当解説委員・石塚博久氏が政策や政局などについて聞くことで知られる政治ニュース番組だ。ちなみに二階氏は9月にも同番組に登場したことがある。

 12月23日20時からオンエアされる番組は同日11時30分から事前収録が行われた。テーマは防衛増税と低迷する内閣支持率などについてだったが、そこで、11月上旬にTwitterなどで流れていた“二階氏がコロナに感染して死亡した”という内容のデマについて質問が出た。二階氏はこう発言した。

「だいたい、そういうことを流した者がいるとしたら、それを先に叩き殺してやらないと承知ならん。フェアにやらないといけないときに人がどうこうだ、病気だ、すっころんだ、死んだって」

 さらに、当時「大騒ぎだった」ことについて重ねて尋ねられると、「その前にそういうことを言ったヤツを先に引っ張り出さないといけない」と発言した。

 前述のデマが流れた直後の11月10日に行われた和歌山県知事選の出陣式では、二階氏は開始30分ほど前に会場に到着。デマを吹き飛ばした。「フェアにやらないといけないとき」というのは、知事選のことを指すのだろう。

 確かにデマは許されることではないが、「叩き殺してやらないと」といった発言は政治家としてふさわしくないことは明らかだ。

 TBSも慌てたようで、担当者から二階氏が会長を務める派閥・志帥会の番記者向けに「国会トークフロントラインでの二階会長の一部発言について、二階事務所より『使用は控えてほしい。各社にもその旨を伝えてほしい』と連絡がありました」とメールを送り、オンエアでは「削除する方向で検討」されていた。TBS広報部に確認すると「『国会トークフロントライン』は、基本、収録した内容をそのまま放送する番組です」とのことだった。

 TBSはその後、削除する方針を転換し、発言を収録通り放送した。

※12月23日 22:40/TBSが収録通りに放送したことを受け、記事を一部更新しました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚していたことがわかった蝉川と久保(時事通信フォト)
【松山英樹の後継者が電撃婚】ゴルフ蝉川泰果プロが“水も滴るCM美女”モデルと結婚「ショートパンツがドンピシャ」
NEWSポストセブン
80年代のアイドル界を席巻した
小泉今日子、中森明菜、松本伊代、堀ちえみ…令和に輝き続ける「花の82年組」 ドラマや音楽活動、現代アーティストとしても活躍中
女性セブン
目撃されたニセ警備員️(左)。右は看護師のコスプレで訪れていた女性たち
【渋谷ハロウィン】コスプレ女性をナンパする“ニセ警備員”が起こした混乱「外国人2人組が交番に連れていかれた」軽犯罪法違反に該当する可能性も
NEWSポストセブン
高市早苗氏が奈良2区に当選(写真/共同通信社)
〈自前のスープラ飾ってあるの草〉高市早苗が衆院選「当確発表」に映り込んだマニア垂涎「真っ白なスポーツカー」の正体
NEWSポストセブン
現実的な価格のホテル空室が見つからない(イメージ)
《外国人観光客が増加》日本人のホテル難民が大量発生 空き部屋があっても「スイートルームしかない」「大阪出張に和歌山のホテル泊」
NEWSポストセブン
刑務所で受刑者は反省するのか?(イメージ)
「後悔はするけれど反省はしない」「今度は捕まらないようにしようしか考えていない」元受刑者が語る刑務所で出会ったヤツら
NEWSポストセブン
“保育士中心チーム”をうたう「ビオーレ名古屋(Viore Nagoya)」2022年1月には、愛知県内の芸能プロダクションとパートナー契約も結んでいる
《SNSで大バズり》「インスタでは日本一」目前の”保育士中心”女子バレーチーム カワイイ売りの評判に「女を出してやっているわけではない」「選手がトントン飛びながら回っただけで…」
NEWSポストセブン
角川歴彦氏(左)と『人質の法廷』の著者・里見蘭氏が人質司法について語り合う
《東京五輪汚職で226日勾留》KADOKAWA元会長・角川歴彦氏が体験した“人質司法”の真相 小説『人質の法廷』著者・里見蘭氏と対談
週刊ポスト
長いシーズンを乗り越えた大谷、支えた真美子夫人(時事通信フォト)
大谷翔平、ドジャースタジアムへの出退勤のポルシェ運転は真美子夫人 常にバックで駐車する生真面目さ
女性セブン
”指ハート”をキメるアイドル時代の久保田陸斗容疑者(21)。首都圏で多発する強盗事件3件の実行役とみられている
「グループでも群を抜いて売れていなかった」『闇バイト』実行役は“メン地下”アイドルだった久保田陸斗容疑者(21)カネに困っていて「おバカキャラ」証言
NEWSポストセブン
泥酔して転倒する女性
【渋谷ハロウィン】「日本語で叫ばれてもわからない」下半身丸出しで「ギャー!」嬌声を上げる外国人女性も…深夜の道玄坂で起こっていた「飲酒狼藉」
NEWSポストセブン
あごひげを生やしワイルドな姿の大野智
《近況スクープ》大野智、「両肩にタトゥー」の衝撃姿 嵐再始動への気運高まるなか、示した“アーティストの魂” 
女性セブン