2022年の音楽界の“顔”といえば、真っ先に「Ado」の名が挙げられるだろう。アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』主題歌の『新時代』が国内外で爆発的にヒット。ビルボードジャパンの年間アーティストランキングで1位に輝いた。ついには紅白歌合戦にアニメのキャラクター・ウタとして出場することも決まった。
「アニメキャラとして出場するのは史上初のこと。どんな演出になるのか、とにかく注目を集めています」(音楽誌ライター)
それだけ話題の人物なのに、顔が思い浮かばない……というのも仕方のないこと。「歌い手」として動画サイトに投稿していた中学生時代から、彼女はずっと「顔出しNG」の覆面歌手なのだ。
「歌い手とは、アーティストの楽曲を歌って投稿するアマチュアのことで、ほとんどが顔や名前を明かしていません。顔を出さないからこそ、純粋な歌唱力のみで評価されるわけです」(前出・音楽誌ライター)
ネットの世界で才能を見出されたAdoだったが、当初は提供楽曲の収録を、自分でクッション材をはりつけ、防音加工した自宅のクローゼットで行っていた。活動が大手レコード会社の目に留まり、2020年に『うっせぇわ』でメジャーデビューを果たす。
「所属事務所の社長は、覆面ボーカルグループ『GReeeeN』の躍進を支えた実力者。彼女のマネジメントにはうってつけと言えるでしょう。海外進出も目前で、すでにレコード会社と契約し、Adoさんは英語を勉強しています」(レコード会社関係者)
覆面を貫く一方で、本人は気さくな女性だという。
「『ONE PIECE』のタイアップ曲の話が来たときには、洋服のワンピースのことと勘違いしたという微笑ましいエピソードがあります。バラエティー番組にゲスト出演したときには、無茶振りに応えて司会のマツコ・デラックスさんだけに顔を見せていました」(芸能関係者)
素顔は、実はライブで目撃されたことがある。
「ライブではステージ上で本人が歌います。照明が落とされ、顔は見えない演出になっていますが、最前列のお客さんの中には“いま顔が見えた!”という瞬間があるようです。色白で元欅坂46の平手友梨奈さん(21才)のような雰囲気の女性だとか」(別の芸能関係者)
2022年末は大阪で、年始には東京でライブを予定している。サプライズはあるか。
※女性セブン2023年1月5・12日号