昭和、平成、令和と受け継がれてきた『NHK紅白歌合戦』。今回、歌謡曲に造詣の深い太田省一氏、合田道人氏、スージー鈴木氏という1960年代生まれの3人が“紅白歌合戦の夢のラインナップ”を考え、思い思いに語り合った。
合田:1番手は“ミスタートップバッター”郷ひろみでしょう。昭和52年から4年連続でしたし、今まで7回も最初に歌っています。
太田:まだ単独では披露していない「よろしく哀愁」でしっとり始めましょう。
鈴木:いいですね。紅組は山口百恵でどうですか?
合田:昭和の時代は紅と白の対抗色が強くて、相撲の同部屋対決がないように同じレコード会社の戦いってほとんどなかったんですよ。となると、CBS・ソニー同士はNGになる(笑)。
太田:では、同じ72年組で、麻丘めぐみでいきましょう。
鈴木:50年前の新人賞の2人からのスタートですね。
合田:白組の2番手は?
鈴木:同じ新御三家の西城秀樹を推したい。近年、歌唱力の高さが再評価されています。「ブルースカイブルー」を聴きたい。紅組は中森明菜。朗々としたボーカルで「北ウイング」を歌ってほしい。
合田:空対決ですね。ひろみ、秀樹と来たら、白組3番手は野口五郎でしょう。僕の好きな歌は「むさし野詩人」ですが、渋過ぎますね(笑)。紅白で歌ってない「青いリンゴ」にしましょう。
鈴木:それなら、紅組はキャンディーズで「年下の男の子」ですね。真っ赤なリンゴをほおばる♪ですから。