ドラマ『半沢直樹』『リーガル・ハイ』シリーズや大河ドラマ『篤姫』『真田丸』などで知られる俳優・堺雅人(49)が、20年以上も所属した芸能事務所「田辺エージェンシー」を昨年末で退所していたことが分かった。既に田辺エージェンシーの公式サイトにあるタレント一覧ページから名前が消えている。
「2022年12月31日をもって契約終了となりました。今後は独立して芸能活動を続けていくと聞いています。これだけのスターがひっそりと、何のアナウンスもなく電撃的に独立するというのは非常に珍しいケースですね」(芸能関係者)
高校時代から演劇部に所属していた堺は早稲田大学第一文学部に進学し、同大演劇研究会を母体にした劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加。劇団の看板俳優として活躍し、当時から演劇ファンの間では“プリンス”と呼ばれて、女性たちを中心に人気となった。その後、田辺エージェンシーに所属、数々の話題作に出演することになる。
2004年には、三谷幸喜氏が脚本をつとめた大河ドラマ『新選組!』に山南敬助役で出演。一気にその名が広がり、2008年の大河ドラマ『篤姫』では主役の篤姫(宮崎あおい)の夫である徳川家定を演じ、評価を高めた。
プライベートでは、妻・菅野美穂(45)との間に2015年に男の子、2018年に女の子が誕生し、2児の父ともなっている堺。最近では子どもと一緒に公園で雲梯(うんてい)をしているエピソードを明かすなど、よきパパとしても知られる。
堺のキャリアの中で外せないのは、ドラマ『半沢直樹』シリーズだろう。2013年版での決め台詞「やられたらやり返す! 倍返しだ!」は流行語にもなった。圧倒的な視聴率を誇った同ドラマはファンが多く、2020年には続編も放送。リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率の合計である「総合視聴率」は44.1%を記録する快挙を成し遂げた。
それだけに、TBSのドラマ関係者は動揺しながらもこう語る。
「この夏には堺さんが主演で、半沢シリーズで監督を務めた福澤克雄さんとのタッグでの大型ドラマも決まっているんです。福澤さんが定年を目前に控えていて、彼の正社員としての“卒業制作”という意味合いのあるもので、堺さん以外も主演級の俳優さんがズラリとキャスティングされています。この2月からは海外ロケが始まるし、堺さんの身辺の変化がどう影響するのか……まさか降板はないと思いますが、気がかりです」