1971年創業の東京・神田神保町「荒魂書店」は、1990年代からアイドルグッズも扱う古書店に変わった。
「広告のチラシでも、価値の高い場合があります。中森明菜さんが表紙のパイオニアのパンフレットは当店では2800円で売っています。80年代当時、電気屋さんに置いてありました」(鎌田俊一社長)
断捨離や終活で家の整理をした高齢者が売りに来るという。
「最近の掘り出し物は、一度も見たことのないアグネス・ラムさんのポスターです。増刷される写真集と比べ、グッズやポスターは希少性があるので、比較的高く買い取ります。下敷きや生写真もありがたいですね」
近年は10代、20代の女性も来店するそうだ。
「河合奈保子さんやおニャン子クラブの人気が高いですね。セーラーズの古着で訪れた女性たちが『奈保子のあった!』と生写真を買って帰ることもあります」
ポスターやグッズがひしめくアイドル秘宝館である同店に並ぶグッズの一部を紹介しよう。
●烏丸せつこ 3万2000円
●麻生祐未 5万8000円
●浅野ゆう子 4万2000円
●藤原紀香 3万2000円
●アグネス・ラム 5万8000円
●米倉涼子 1万4000円
化粧品、航空、ビールという3業界のポスターは高い人気を誇る。一般に流通しておらず、ブレイク前の女優がモデルを務めるため値段も高騰。