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【2023年プロ野球展望】ペナントレース セは阪神が中心、パは本命オリックス、対抗SB

2022年はヤクルト・村上宗隆の三冠王が注目を集めた(時事通信フォト)

2022年はヤクルト・村上宗隆の三冠王が注目を集めたが、今年は?(時事通信フォト)

 FAや新監督就任で波乱の展開になりそうな2023年シーズンのプロ野球。野球評論家の江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏の3人が見どころを大いに語った。【全3回の第3回、第1回から読む

 * * *
江本:昨季、史上最年少で三冠王になったヤクルト・村上(宗隆)の評価はどう?

中畑:久しぶりに“本物”を見ました。高卒からプロ入り5年で、あの松井秀喜を超えられるバッターに成長した。松井はパワーヒッターだけど、村上は柔と剛を使って打ち分けます。逆方向に右打者が引っ張るような打球を飛ばし、160kmの速球をスタンドまで運ぶのだから大したものです。

江本:気になったのは、昨シーズン終盤、DeNAのエスコバーに右足大腿部にぶつけられてスランプになったこと。強打の割に死球が少ないからか、まったく怖れずステップを広くし、どっしりと構えている。当てられた時に調子を崩さないか心配です。

中畑:今は達ちゃんのようにインコースを厳しく攻めるキャッチャーがいないんだろうね。

江本:捕手としては相手打者を狙うけど、自分の打席ではスッとよける。

達川:そんなことないですよ(苦笑)。ただ、インコースを打たれたらさらに厳しいところを攻めて、それでも打たれたら当てるしかない。確かに村上はエスコバーにぶつけられて右足の踏み込みがおかしくなった。

江本:2年連続三冠王は達成できるかな。

達川:相手キャッチャーが内角をどれだけ攻められるかによります。2度も獲られたらセのバッテリーは問題でしょう。

中畑:昨シーズン終盤で打てなかったのは、王(貞治)さんの記録更新のプレッシャーで自分の打撃を見失った面もあったはず。シーズン中は必ず壁にぶち当たるけど、精神的にも技術的にも成長して克服すれば、2年連続三冠王が見えてくるね。

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