家電ブランド「SONOBI」のパネルヒーター「Double Glass Heater」(12万1000円)は、クリアなガラスを使用したインテリア性の高さが特長だ。これまでは卸販売のみだったが、「傑出した住まい・暮らし・空間」の提供をミッションに掲げるエクセルリビング社が2022年7月からブランド運営に参画したのを機に、一般販売を開始した。
「SONOBIは“素の美”を意味し、素材の美しさを生かしたシンプルなデザインが特長です。国産にこだわり、スタイリッシュでありながら、さまざまなインテリアとマッチします。放熱パネルにガラスを使用した暖房器具は一般家庭向けとしては世界初となります」(エクセルリビング社・代表取締役の矢島友和さん、以下同)
放熱パネルには電気を通す導電膜ガラス(厚さ約6mm)を使用。ガラスが発熱すると、本体下部の吸気口から床に漂う冷気を吸い上げる。
その冷気は相対する2枚のガラスの間で温められ、上部から暖気となって放出され、いわゆる“チムニーエフェクト(煙突効果)”を発揮する。
「ヒーター素材として多く使用されているアルミやスチールに比べ、ガラスは20倍以上の高い放射率(物質表面から遠赤外線を放射する度合い)を有します。そのため足元の冷感を素早く解消し、1.5mの高さまでやわらかな対流を起こします」
上部だけでなく側面からも暖気を放出するので、遠赤外線による、じんわり心地よいあたたかさを得られる。
「導電膜ガラスは遠赤外線を多く放出する素材です。なので、じわじわゆったりと体の芯まで温まっていき、包まれるような快適なぬくもりを感じることができます」
無風のため部屋が乾燥せず、静音性にも優れているため寝室で使う人も多いという。
「調理中、キッチンに置くのもおすすめです。幅650mm、下部の奥行140mmとスリムなので、足元の冷えを感じたら出番です。お客様から『テーブルの下に入れたら、こたつのようにポカポカして快適』という声もいただきました」
操作方法はシンプルだ。電源、3段階の温度調節、タイマーなどの操作はすべてリモコンで行う。
安全性にも考慮し、本体が熱くなりすぎた場合には過熱防止装置が作動し、自動停止する。省電力性にも優れており、強運転の場合でも消費電力は1時間約550W。1日8時間使用した場合のひと月の電気料金は、3564円(※1kWh27円で計算。)。一般的なパネルヒーターに比べ、電気代はおよそ半分だという。
スタイリッシュにして効率性も優れた暖房器具。思い切って取り入れてみたい逸品だ。
【商品DATA】
『ダブルグラスヒーター』カラー/ホワイト・グレーの2色。サイズ/幅650×高さ452×奥行140(下部)、66mm(上部)。重量/約10.5kg。適用畳数/木造住宅約6畳、コンクリート住宅約8畳。リモコンが付属。温度調節はLow・Mid・High、オフタイマーは1・3・6時間。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2023年1月19・26日号