江戸時代の春画は、大名同士が有名絵師に描かせた作品を贈り合い、庶民は厄除けや嫁入り道具として持つほど“縁起物”だったといわれている。その春画をグラビアアイドルの風吹ケイが初鑑賞したいと東京・銀座の「ぎゃらりい秋華洞」を訪ね、田中千秋社長と語らった。
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風吹:春画はどんな作品が人気なのでしょうか?
田中:やはり葛飾北斎や喜多川歌麿のような有名絵師による作品が人気ですね。
風吹:でもそんな有名な絵師も春画を描いていたなんて、すごい時代ですね。
田中:北斎を始めとする絵師たちは、幕府の取り締まりから逃れるように“裏の名前”を使って描いていたようです。
風吹:どんな名前ですか?
田中:たとえば北斎でしたら「鉄棒ぬらぬら」とかいくつもあるようです。
風吹:面白い(笑)。この画廊で一番有名な作品を見せていただけますか?
田中:現在、当画廊にあるのは喜多川歌麿の『歌まくら』の中の1枚です。オランダ人夫婦のまぐわいを連想させる第12図で、ヨーロッパの銅版画の描法を取り入れたとされる作品です。
風吹:すごい迫力……! 西洋人の顔の彫りの深さや毛深さがとても細かく描かれていますね。
田中:とても繊細な技術だと思います。かつて北斎の有名作『喜能会之故真通』を仕入れた時はすぐに注文が来ました。春画はやはり希少性よりも誰もが知る作品の価値が高いですね。
■ぎゃらりい秋華洞
住所:東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
営業時間:10~18時
休:日・祝日
【プロフィール】
風吹ケイ(ふぶき・けい)/1999年4月5日生まれ、大阪府出身。身長167cm、B105・W63・H95。今年2月にデビュー後、立て続けに3本のDVDを発売。Jカップの爆乳と美しい腹筋でグラドル界を席巻。週刊ポストデジタル写真集『風吹ケイ 愛の息吹』、最新DVD『Sweet&Spicy』(竹書房)が発売中。Twitter【@kei_fubuki_】
撮影/下城英悟 取材・文/河合桃子
※週刊ポスト2023年1月13・20日号