国内

「増税の旗振り役」宮沢洋一・税調会長、軽井沢に別荘2棟所有のセレブぶり 資産公開に記載ない物件も

1994年に宮沢が建てた軽井沢の別荘

1994年に宮沢洋一氏が建てた軽井沢の別荘

 岸田政権の「増税旗振り役」として注目されているのが宮沢洋一・自民党税調会長だ。岸田文雄・首相が昨年末に突如打ち出した防衛費増額の財源として「所得税」「法人税」「たばこ税」の増税方針をまとめた張本人で、年明けから騒然となっている「異次元の少子化対策」をめぐる消費税増税論議でもキーマンになる。どんな人物なのか。

 宮沢家は政界の名門で、父の弘氏は法務大臣や広島県知事を務め、伯父は宮沢喜一・元首相。母は岸田家の直系(岸田首相の叔母)で首相とは従兄弟になる。まさに「華麗なる閨閥」だ。

 洋一氏は財務官僚から2000年に伯父の宮沢元首相の地盤(広島7区)を継いで国政に進出、参院議員に転じた後、2014年には経済産業大臣として初入閣し、退任後に税制改正を取りまとめる自民党税調会長に就任。現在は2回目の税調会長を務めている。

 資産も半端ではない。国会議員の資産公開によると、宮沢氏は渋谷区神宮前の一等地に建つ6階建てマンション1棟を姉妹とともに相続し、同マンションの8室を所有。さらに軽井沢の別荘などを持つ。どんな別荘なのだろうか。軽井沢で取材すると、資産公開に記載があったのは1軒だったが、実は2つの別荘があることがわかった。

 1棟はJR軽井沢駅から徒歩10分ほどの矢ヶ崎川に近い森に囲まれた閑静な地区にある。近くには大企業の保養所や著名人の別荘も点在する、由緒ある「別荘地」だ。約526平米の敷地に建つ平屋建て(約105平米)の別荘は、木造の古い屋敷のような重厚感があり、椅子が並べられたテラスもついている。

 登記簿謄本では、新築されたのは1984年。もともとは洋一氏の両親の所有で、土地は洋一氏が贈与で取得、建物は洋一氏と姉妹が相続で取得(共同所有)している。

 この別荘はなぜか資産公開に記載がない。その理由について宮沢事務所に尋ねると「宮沢が海外出張中で確認が取れません」とのことだった。地元民はこう言う。

「こっちの別荘はもともと父親(弘氏)が兄の宮沢喜一さんと隣同士で買ったところです。喜一さん、弘さんの両家の夏休みを過ごす場所だったようですね。昔は宮沢元首相やそのお孫さんで女優の(宮澤)エマさんなど一族でよく見えていました。

 軽井沢には鳩山家や田中角栄さんの別荘もあって、それに比べたら小さい。息子(洋一氏)さんは親父さんを超える意味で、大きい別荘を新しく建てたんだって噂になっていました」

 それは、洋一氏が1994年に建てたもう1棟の別荘のことだ。父母から受け継いだ別荘とは軽井沢駅を挟んで反対側にあり、駅からは車で10分ほどのところにある。標高が高く、バブル期に開発されたのか、周りには欧風のペンションのような形の別荘が目立つ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

無罪判決となった須藤早貴被告
《紀州のドンファン・13億円の遺産》「私に渡したいって…」元妻・須藤早貴被告が無罪判決で勝ち取る「13億円遺産相続」のゆくえ 野崎さんきょうだいら・田辺市との“3すくみバトル”
NEWSポストセブン
民事裁判は今年11月26日、新井氏に165万円の支払いを命じた判決が確定している
【今度は「胸と太ももを触られた」と主張】群馬・草津町長からの“性被害でっちあげ”の罪に問われた新井祥子・元町議 初公判で主張した“わいせつ行為”の内容の不可解な変遷
NEWSポストセブン
渡辺氏から直接、本誌記者が呼び出されることもあった(時事通信フォト)
《追悼・渡辺恒雄さん》週刊ポスト記者を呼び出し「呼び捨てにするな、“ナベツネさん”と呼べ」事件
週刊ポスト
平原容疑者の高校生時代。優しい性格だったという
【北九州・女子中学生刺殺】「まさかあいつが…」平原政徳(43)の高校クラスメイトが語った素顔「バスケ部で、喧嘩を止めるタイプだった」優しい男が凶悪犯に変貌した理由
NEWSポストセブン
送検時の平原容疑者(共同通信)
「大声出して何が悪いんだ!」平原政徳容疑者(43・無職)、事件3日前に「大量のカップ酒」空き瓶が…ゴミ収集車が行った後に 近隣住民が感じた恐怖【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
杖なしでの歩行を目指されている美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、「海外渡航はもうおしまい」と決断か 来年度予算から地方訪問同行職員の航空チケット経費が消滅 過去の計128回海外訪問も韓国訪問は叶わず
女性セブン
筒香嘉智が今季を振り返る(撮影/藤岡雅樹)
【筒香嘉智インタビュー】シーズン中に電撃復帰した“ハマの主砲”が喜びを語る「少しは恩返しできたかな」「最後に良い感覚がやっと戻ってきた」
週刊ポスト
球界の盟主が”神の子”に手を差し伸べたワケは(時事通信フォト)
《まさかの巨人入り》阿部監督がマー君に惚れた「2009年WBCのベンチ裏」 幼馴染・坂本勇人との関係は「同じチームにいたくない」
NEWSポストセブン
中居正広
【スクープ】中居正広が女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う 重病から復帰後の会食で深刻な問題が発生
女性セブン
今オフのFA市場で一際注目を集めた阪神の大山悠輔(時事通信フォト)
もし、巨人が阪神・大山悠輔を獲得していたら…レジェンドOBが侃々諤々「一体、どこを守らせるつもりだったんですかね?」
NEWSポストセブン
大河ドラマ初出演、初主演の横浜流星
横浜流星、新大河ドラマ『べらぼう』撮影でアクシデント “祠を背負って何度も猛ダッシュ”で…想像を絶する「根性」
女性セブン
ワールドシリーズを制覇し、3度目のMVPを獲得した大谷翔平(写真/AFLO)
【故郷で異変】大谷翔平 「グッズ爆騰」で「小学校時代の直筆手紙」が”閲覧不可”になっていた
NEWSポストセブン