寒波が次々に到来し、各地に大雪をもたらしているが、東京・両国国技館で開催中の大相撲初場所(1月22日千秋楽)では厳しい寒さを吹き飛ばすように、熱い取組が繰り広げられている。そんな力士たちのパワーの源はなんといっても「ちゃんこ」。彼らの屈強な体作りに欠かせない「部屋ちゃんこ鍋」のレシピを特別に教えてもらいました!
東京・浅草の立浪部屋には、関脇・豊昇龍、小結・明生、十両・天空海ら20名の力士が在籍する大所帯。師匠の立浪親方は、現役時代「角界のマツケン」と呼ばれた元小結・旭豊だ。
昨年51才で引退した元最高齢力士の華吹が30年以上ちゃんこ長を務めていたが、その後任は序二段の刻竜浪に引き継がれた。
「先代から教えてもらったレシピを基本にしています。キムチちゃんこになるとを入れるのは、部屋の伝統。なるべく味が濃くなりすぎないように、みんなの健康面も気をつけながら作るのがぼく流。スープだしをあえてとらずに、みそ味をベースにコチュジャンと豆板醤を加えるのがポイントです」(刻竜浪)
●立浪部屋『キムチちゃんこ』
・材料(4人分)
豚こま肉…300g、白菜キムチ…300g、にんじん・長ねぎ・なると…1/2本、大根…1/4本、玉ねぎ…1個、キャベツ・白菜…1/4個、にら…1束、春菊…1/2束、きのこ類(えのきたけ、しめじ、しいたけ、エリンギなど)…200g、木綿豆腐…1丁、水…1L、ごま油…適量
A[みそ…大さじ2、みりん・砂糖…各大さじ1、コチュジャン・豆板醤…各小さじ1、和風だしの素・うま味調味料…適量]
・作り方
【1】白菜キムチを食べやすい大きさに切り、キムチと豚肉を混ぜて漬けておく。そのほかの食材も食べやすい大きさに切る。
【2】鍋に水を入れ、沸騰したら火を止めて[A]を入れて味を調える。再び火をつけ、大根、にんじん、玉ねぎを入れて火が通ったらキャベツを入れる。煮立ったら、にら以外の野菜ときのこ類、豆腐を加える。
【3】中華鍋にごま油を熱し、【1】の白菜キムチと豚肉をよく炒める。しっかり火が通ったら、【2】に加え、その上ににらをのせて10分ほど煮る。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2023年2月2日号