芸能

香取慎吾“ビジネスアイドル”歴35年にして初めて“デビュー”した日

「みんなの笑顔を見ることができて、幸せです」

「みんなの笑顔を見ることができて、幸せです」

 香取慎吾……自他ともに認める「パーフェクトビジネスアイドル」だ。10才からステージに立ち、それから35年間、昭和・平成・令和と3つの時代をアイドルとして大きな笑顔で世に希望を与え続けてきた。

 そしてこのたび、ソロアーティストとしては初のアリーナライブ『香取慎吾LIVE「Black Rabbit」』(東京・有明アリーナ)を開催し、2万人を動員。

 走り続けるうちに抱える葛藤、怒り、不安などは、人だからこそ抱えてきたはずだ。それを表現にぶつけてきたのだろう。香取の歌、ダンス、舞台表現は明るく楽しいのに、魂に訴えるほどの「凄み」がある。

 このライブ時は、画家として3年ぶりの個展『WHO AM I-SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR- 』の期間中だった。絵画作品でも、光と闇のコントラストに救済が見え隠れし、心に訴えかけてくる。Black Rabbit=黒うさぎは、そんな彼の内面から生まれた表現なのだろう。

 キャリアを積み続け、走り続けてきた香取は、どのようなパフォーマンスで観客を魅了するのだろうか。『沼にはまる人々』(ポプラ社)などの著書がある、ライター・沢木文がレポートした。

* * *

 会場には、香取がプロデュースするアパレルブランド『JANTJE_ONTEMBAAR』(ヤンチェオンテンバール)を身にまとったNAKAMA(ファン)が多数。ファッションへの深い愛と造詣で知られる香取が作る服は、大人の気持ちをワクワクさせてくれる。

 観客のメイン層は香取と同世代の40代、50代の女性。それでも“男性アイドル”のライブにしては、男性の割合もかなり多いし、親子、3世代と思われる姿も。

 コンサート開始前から会場全体に「楽しい!」という気持ちが膨れ上がっていることがわかる。それがやがてアリーナの屋根を吹き飛ばすような熱気になり、待ちきれないファンたちは、開幕前から手拍子やペンライトで盛り上がりはじめた。

 それが最高潮に達したタイミングで、ライブが始まる。オープニングのモノクロ映像には香取が生み出したキャラクターBlack Rabbitと本人が登場。そして、舞台奥の巨大なLEDビジョンが、香取の姿を照らし出す。輝くばかりの笑顔と純白の美しい衣装まとった彼が現れた。まさにパーフェクトアイドル。

ソロアーティストとして香取自身初のアリーナクラスでのライブ開催となった。

ソロアーティストとして香取自身初のアリーナクラスでのライブ開催となった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「複数の刺し傷があった」被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと、手柄さんが見つかった自宅マンション
「ダンスをやっていて活発な人気者」「男の子にも好かれていたんじゃないかな」手柄玲奈さん(15)刺殺で同級生が涙の証言【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場(時事通信フォト)
「日本人は並ぶことに生きがいを感じている…」大阪・関西万博が開幕するも米国の掲示板サイトで辛辣コメント…訪日観光客に聞いた“万博に行かない理由”
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
4月14日夜、さいたま市桜区のマンションで女子高校生の手柄玲奈さん(15)が刺殺された
「血だらけで逃げようとしたのか…」手柄玲奈さん(15)刺殺現場に残っていた“1キロ以上続く血痕”と住民が聞いた「この辺りで聞いたことのない声」【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン