1月24日午後5時半ごろ、広島県呉市の宝石店で、2人組の男がショーウィンドーのガラスを割りネックレス(販売価格30万円相当)を奪って逃走した。62歳の店主は頭部を殴られて、全治10日のケガを負った。広島県警は同日午後10時前、市内の中学生男子2人を強盗致傷の容疑で逮捕した。
「少年たちはいずれも14歳で、警察の調べに対し、容疑を認めています。『友達と宝石を盗もうとした』や『ハンマーを振り回しながら逃げたとき、声をかけてきた男性の体に当たった』などと供述しているそうです」(全国紙記者)
容疑者は中学2年生──。その若さにショックを受けたのは、被害にあった店主(62)も同じだ。広島県呉市で創業60年、先代から受け継いだ宝石店の店主が今回、事件の一部始終を語った。
事件の“予兆”はあったという。
「昼間に向かいの病院の警報が鳴って、警察が駆けつけていました。それで私も『物騒だから用心して早くお店を閉めよう』と考えていたところでした」
用心していたはずの店主だが、経営する宝石店が強盗たちのターゲットになってしまう。