「皇室に君と歩みし半生を見守りくれし親しき友ら」。1月18日、皇居・宮殿で新春恒例の儀式「歌会始の儀」が行われた。今年のお題は「友」。雅子さまは皇室に入られてからもうすぐ30年、ご自身の人生の半分もの月日が過ぎたことを振り返られ、支えてくれたご友人への感謝を込めて冒頭の御歌を詠まれた。
儀式では一般応募で選ばれた入選者の歌も詠まれ、その度に優しい眼差しを向けられていた雅子さま。ご自身の「友」との日々と重ね、思いを巡らせられたのかもしれない。
天皇陛下は2021年の「国民文化祭」を振り返り、楽器を演奏する高校生との交流を思い出され、「コロナ禍に友と楽器を奏でうる喜び語る生徒らの笑み」と詠まれた。そのお隣で雅子さまは、終始晴れやかな表情を浮かべられていた。
紀子さまがお詠みになった歌は「春楡の卓の木目を囲みつつ友らと語る旅の思ひ出」というもの。昨春、紀子さまがご友人とお出かけされた際、春楡の木目を生かした卓を囲んで旅の思い出を語り合われたそう。久しぶりに一緒に座って語り合えたことに感謝され、そのお気持ちを歌に込められた。
両陛下や皇族方が華やかなドレスに身を包まれ、厳かながら温かい雰囲気で進んだという歌会始。愛子さまは学業優先のため参加されなかったが、「もみぢ葉の散り敷く道を歩みきて浮かぶ横顔友との家路」という歌を寄せられた。
※女性セブン2023年2月9日号