国内

愛子さま、高まる「言葉への関心」 留学経験すれば文才に磨きがかかるのでは…と期待も

一般参賀デビューを果たされた(1月、東京・千代田区。写真/JMPA)

今年は一般参賀デビューを果たされた(1月、東京・千代田区。写真/JMPA)

 幼い頃から豊かな表現で自由自在に言葉を紡がれてきた愛子さま。1月18日に行われた新年恒例の『歌会始の儀』には学業を優先され、出席はされなかったが、

《もみぢ葉の散り敷く道を歩みきて浮かぶ横顔友との家路》

と、友人を思う歌で存在感を示された。

 愛子さまはこれまでも数々の“名作”を残されてきた。学習院初等科の卒業文集(2014年3月)では、静岡県沼津市の海岸で開催された初等科の伝統行事である遠泳の思い出を綴られた。さらに中学1年生のときには《看護師の愛子》という短編小説を創作された(※全文は文末に掲載)。この作品は、動物が大好きで、獣医に憧れることもあった愛子さまの思いと動物を愛する優しいお気持ちが表れたような小説。学習院関係者は、

「診療所の扉を開けると海が広がっている、そして傷を負った海の生き物が次々に診療所を訪れるという展開は、なかなか思いつきません。ファンタジーの世界、美しい幻想的な風景を描き出す発想は、愛子さまの豊かなお心から生まれてきたものなのでしょう」(学習院関係者)

 と、賛辞を惜しまない。

 愛子さまの圧倒的ともいえる多彩な文才は、生まれ育った環境によって育まれた部分が少なくないのだろう。放送作家のつげのり子さんはいう。

「愛子さまの文才の原点は、幼い頃から、両陛下が絵本の読み聞かせをされていたことにあるのではないでしょうか。愛子さまが2才のときに公開されたホームビデオでは、愛子さまはすっかり絵本の内容を覚えられ、声に出して読まれていました。両陛下は愛子さまが記憶してしまうくらい何度も読み聞かせをされ、愛子さまもまた、言葉の響きをしっかり聞かれていたのだと思います」(つげさん)

 愛子さまは自然と本に親しまれるようになり、現代の作品のみならず、古典をも愛読されるようになった。学習院初等科時代の文集『小ざくら』(2014年3月)には《藤原道長》と題したレポートが寄せられている(※一部抜粋したものを文末に掲載)。

「小学生が藤原道長をテーマに選ぶこと、そしてその存在を知っていること自体が驚きです。天皇陛下は皇太子時代から古典に親しまれていたので、幼かった愛子さまも陛下のお隣で見慣れない文字を眺められ、書物に興味を持って調べられていくうちに、藤原道長という存在を知ったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 驚くべきはテーマ選びにとどまらない。道長についてのこのレポートで愛子さまは、「天皇の仕事」について触れているのだ。

「この頃から、愛子さまにはすでに皇族としてのご自覚がおありだったのでしょう。小学生という年齢を考えると、ご自覚が芽生えるのが早かったと考えられます。周りのご友人とは違う立場と環境にあることを認識し、“自分は一体何者なんだろうか”とご自身のルーツを古い書物に求められたのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

送検時の平原容疑者(共同通信)
「小学生の女の子にフフっと笑いかけ…」平原政徳容疑者(43・無職)が見せていた常連コンビニ店での一面「いつも目が血走っていた」【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
筑波大学合格で不安視される悠仁さまの通学問題(2024年8月、岐阜県関ヶ原町。撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学合格で不安視される“車で往復3時間”の通学問題 移動のルートやタイミングが特定されやすく警備は困難 “卒業を待たずに留学”の可能性も
女性セブン
「玉木雄一郎首相」が浮上した背景とは(時事通信フォト)
「国民民主党・玉木雄一郎首相」が浮上 予算成立のメドが立たずに追い詰められた石破首相が「野党の協力で予算を成立させ退陣」「自公国で連立」の有力シナリオ
週刊ポスト
CM中に先輩アナから容姿をいじられる上垣皓太朗アナ(めざましmediaより)
《イジリ騒動を完封》フジテレビ上垣皓太朗アナのリアルな評価 「Xトレンド入り連発」快進撃を続ける理由 
NEWSポストセブン
宮田笙子(時事通信フォト)
《喫煙・飲酒でパリ五輪辞退》体操女子の宮田笙子選手、400年の歴史誇る寺院の母親が明かした現在「まだ実家にも帰ってきていません」
NEWSポストセブン
格闘技イベント『BreakingDown』の会場に行った川口さん(本人Xより)
《“男性の体臭発言”で炎上》川口ゆりを司会に…イベント主催者が明かす「起用の経緯」と「参加者からの反応」
NEWSポストセブン
M-1での復帰は見送りとなった松本(時事通信フォト)
《ダウンタウン松本人志の現在》“幼なじみ”と模索する地上波復帰…浮上した意外な「番組」
NEWSポストセブン
内田容疑者は北海道留萌市の高校生・村山月さん(17)を殺害した疑いがもたれている
【旭川女子高生殺害】駅裏で売春のために立っていた少女たちは今…内田梨瑚被告(22)の逮捕で変わった繁華街「サンロク街」の現在、警察が本腰入れるもキッズたちはSNS使って“買う男”探し
NEWSポストセブン
送検時の平原容疑者(左、共同通信)。右は高校時代の平原容疑者
「被害者と同じ歳くらいの娘がいたと聞いている」平原政徳容疑者に「数か月前に離婚した」証言も…謎が深まる“犯行動機” 【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
私的な外出が増加している紀子さま(2023年、ベトナム・ハノイ。写真/時事通信フォト)
《悠仁さま、推薦で筑波大学に合格》大学決定の過程で“蚊帳の外”だった紀子さまに起きた変化、私的な外出が増加
女性セブン
無罪判決となった須藤早貴被告
《紀州のドンファン・13億円の遺産》「私に渡したいって…」元妻・須藤早貴被告が無罪判決で勝ち取る「13億円遺産相続」のゆくえ 野崎さんきょうだいら・田辺市との“3すくみバトル”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 2025年「人生の壁を越える」総力特集ほか
「週刊ポスト」本日発売! 2025年「人生の壁を越える」総力特集ほか
NEWSポストセブン