昨年大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN.40」のリングに上がり、今夏以降、RIZINと契約を結び、日本人選手と1試合戦うことを発表したボクシング元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ。
これには、前K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノルが対戦相手に名乗りをあげるなど、“伝説のボクサー”のRIZIN参戦に格闘技界が沸いている。
パッキャオはRIZINとの契約内容について、「今回は1試合の契約だが、それが最後ではない。試合はボクシング形式になる」と説明し、1試合を行なった後に継続して参戦する可能性も示唆し、ファンから熱い視線が注がれている。スポーツ紙記者はこう言う。
「パッキャオはフィリピンの貧しい農家に生まれ、10代のころには家出同然で出稼ぎに出たマニラで路上生活も経験した苦労人です。1995年に16歳でボクサーとしてプロデビューすると、19歳で初の世界王座を獲得。
20代、30代、40代とすべての年代で世界王座を獲得したのはボクシング史上パッキャオだけです。2021年の引退までの26年間、数々の名勝負を繰り広げ、166センチの小柄な彼が、大きな相手を鋭いステップインと爆発的なパワーで打ち負かす様に世界中が熱狂しました。昨年大晦日は、RIZIN参戦の発表のためだけに来日したようです」
そんな彼の来日中のオフをキャッチしたのは、RIZIN参戦発表前日の昨年12月30日。今は海外観光客に大人気のスポットとなっている渋谷のスクランブル交差点に、スーツ姿のいかめしいSP7~8人に囲まれているパッキャオの姿があった。
信号が青になると、パッキャオは妻と5人の子供たちと交差点の真ん中まで歩いていき、並んで記念撮影を始めた。が、ここで思わぬ事態が起こることとなった。居合わせた男性はこう言う。
「すぐに気付かれてしまって、パッキャオの周りにどんどんファンが集まってきたんです。SPの方たちがガードしていたんですが、パッキャオ自身は家族写真を後回しにし、気前よくファンからの握手やサインに対応していました。
そうこうしているうちに信号が点滅してしまい、パッキャオは急いで歩道に戻ってました。ファンに対応している間、奥さんたちは『仕方ないなぁ』といった表情でパッキャオを見守っていましたね」