天皇皇后両陛下や皇族方の動静の一部は、宮内庁からの発表や、報道を通して広く世間に伝えられるが、一方でプライベートの「お忍び」でのお出かけや来客のお出迎えも少なくない。暖かい日差しがあった1月中旬の平日の午後、皇居の門を数台の車列がくぐり、御所へと向かった。乗っていたのは精悍で屈強な男たちだった。
「昨年のW杯でサッカー日本代表を率いた森保一監督(54才)と、長友佑都選手(36才)など複数の選手が御所を訪れました。スーツに身を包み、若い選手は緊張しているように見えたそうです」(宮内庁関係者)
迎えたのは、両陛下と愛子さまだった。
「愛子さまは訪れた選手らにねぎらいの言葉をかけられ、手に汗握る試合展開から目が離せなかったことなど、素直な感想を述べられたそうです。長友選手の『ブラボー!』もご存じの愛子さまは、選手たちとの“夢の共演”に少し緊張されつつも、楽しげに歓談されたようです。
日本サッカー協会の名誉総裁を務め、開催国・カタールへも観戦に行かれた高円宮妃久子さまも同席され、愛子さまが選手とお話になる様子を微笑ましくご覧になっていたといいます」(前出・宮内庁関係者)
本誌『女性セブン』の取材に宮内庁は「私的なものであるため、内容については控えさせていただきます」と回答した。
W杯カタール大会(昨年11月20日?12月18日)には、日本中が熱狂。日本にとって大事な初戦となった11月23日のドイツ戦では、死闘の末に逆転勝利をもぎ取った。歴史に残る戦いを、愛子さまはリアルタイムで観戦されたという。
「愛子さまはドイツ戦をテレビでご覧になり、画面越しに祈るような気持ちで声援を送られたそうです。その日、陛下は宮中祭祀の『新嘗祭』に臨まれ、雅子さまは御所でお慎みだったため、試合を観戦されなかったのですが、手に汗握る試合展開と興奮を、あとから愛子さまからお聞きになったそうです。強豪国を相手に勝利を挙げたことに、ご一家で『ブラボー!』と喜びを分かち合われたことでしょう」(前出・宮内庁関係者)
この大会に、雅子さまも昨年12月9日の誕生日文書で《日本代表チームがすばらしい健闘をし、多くの人々に、大きな感動や夢とともに、困難に立ち向かう勇気を与え、日本の人々が心を一つにする機会になったことも印象に残る出来事》と触れられた。
実のところ、愛子さまのサッカー観戦歴はかなり長い。記念すべき“初観戦”は物心がつかれる前だ。
「2002年の日韓大会では、愛子さまはまだ生後6か月でしたが、陛下とお揃いで日本代表のユニフォームをお召しになり、膝の上に抱かれながら、ご一家でテレビ観戦されました」(別の宮内庁関係者)